1932年創刊、既刊1005号/『Kazi』誌について

2020.10.11

舵オンライン(KAZI online)』のスタートにあたって、運営会社の舵社が発行しているヨット、モーターボートの専門月刊誌『Kazi』についてご紹介いたします。1932年に創刊した『舵』は、2020年の6月号で通巻1000号を迎えました。戦前の発行元は「日本モーターボート協会」で、その機関誌として歴史を歩み始めました。戦中戦後の混乱で発行サイクルは乱れ、約4年の休刊をへて1948年に復刊、以降は休むことなく刊行を続けて、月刊誌として日本有数の歴史を持つに至りました。

その内容は、舟艇設計の学術的なものが中心の時代があり、欧米のプレジャーボート事情を積極的に伝えようとする時代があり、同時にスポーツとしてのセーリングを伝え、そのテクニックを解説してきました。クルージングなど、船遊びをのんびり楽しむライフスタイルも重要なテーマです。

現在でもプレジャーボート文化が広く根付いているとは言い難い日本で、マイナージャンルの専門誌が1000号を迎えられたのは、古今東西のヨット、ボート乗りの読者に支えられての奇跡だと感じます。今後も紙の誌面と、速報性にすぐれるこの「舵オンライン」や各種SNS、それぞれの役割を考えつつ、有益な情報をお届けしたいと考えています。

http://www.kazi.co.jp/marine/kazi/kz.html

(文=Kazi編集部/中島 淳)

 

1936年、ベルリンオリンピックのヨット競技に向かう日本代表選手を紹介する記事

 

1978年、日本のヨット界にとって大きな飛躍のきっかけとなった国際外洋レース「クオータートン世界選手権」が相模湾で開催されたことを報じる

 

19世紀から続く歴史あるヨットレース「アメリカズカップ」の1992年大会に日本から初挑戦した「ニッポンチャレンジ」のレース艇が進水。その後、3回にわたるチャレンジを多くの誌面をさいて報じた

 

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