プリンセス｜BOATING GUIDE 2021
2021.06.251965年の創業以来、北海で磨き上げられた確かな性能と、優れたクラフトマンシップにより、英国を代表するビルダーとして世界にその名を知られているプリンセス。
2021年のラインナップは、35ftのスポーツランナバウトから95フィートのスーパーヨットまで、R、V、S、F、Y、Xの6クラスに全21モデルを擁する。
（文＝舵オンライン編集部）
※タイトル写真はS72
PRINCESS Y95
プリンセスY95
プリンセス現行ラインナップの最大サイズとなる2種の95ftモデルのうち、YクラスのフラッグシップモデルがこのY95。全長29.1mのハルに、MANのV12-2000（2,000馬力）を2基搭載し、25ktの最高速力を発揮する。
大きなスカイライトを備えたハードトップ付きの広大なフライブリッジは、優雅な船上でのひとときを演出。また、歴代モデルの中で最大の舷窓が、外観上のアイデンティティーを主張するほか、明るく開放的なキャビンの実現にもつながっている。
船内レイアウトは、ハルの全幅を利用したマスターステートのほか、専用バスルーム付きのゲストルーム4室に、キャプテンルームという構成。
なお、メインデッキ後端のテンダーガレージを、スイムプラットフォームと連続するギャレー付きのミニサロン「ビーチクラブ」とすることも可能。ウオーターアクティビイティーを楽しみやすい、このユニークなオプションにも注目だ。
29.1mという全長を生かした広大なメインサロン。写真奥のバルクヘッドの向こうには大型ギャレーが、さらにその船首側にはハウス幅いっぱいのフォワードキャビンがある
船尾のテンダーガレージをミニサロンとして利用する「ビーチクラブ」は、水遊びを満喫できるユニークなオプション
SPEC
●全長：29.1m ●全幅：6.77m ●喫水：1.97m ●排水量：111,762kg ●燃料タンク容量：13,400L ●清水タンク容量：1,800L ●エンジン：MAN V12-2000（2,000PS/1,471kW）×2 ●定員：15名 ●航行区域：沿海
PRINCESS Y72
プリンセスY72
Y72は、そのプロフィールやヘルムステーションのデザインで、イタリアの自動車デザイン会社ピニンファリーナとのコラボレーションしたモデル。
オープンスペースを満喫できるよう、バウスペース、フライブリッジともに、サンベッドに変更可能な大型シートとラウンジシートを装備。一方、キャビン内は、フルビームのマスターステートルームのほか、船首のゲストルーム3室と、船尾のクルールーム兼臨時ゲストルームを設けている。なお、メインサロン後部のオープンギャレーの周囲は、スツールを備えたバーカウンターとなっている。
MAN V12-1650搭載時の最高速は32〜34ノット。
マスターステートルームは、メインサロンから専用階段でアクセスする仕様で、十分なプライバシーが保たれる
SPEC
●全長：22.80m（バウパルピット含む） ●全幅：5.45m ●喫水：1.72m ●排水量：111,762kg ●燃料タンク容量：4,500L ●清水タンク容量：909L ●エンジン：MAN V12-1650（1,650PS/1,231kW）×2もしくはMAN V12-1400（1,400PS/1,029kW）×2 ●定員：15名 ●航行区域：限定沿海
PRINCESS S62
プリンセスS62
最大38ktの快速性能を発揮するS62は、フライブリッジ付きのスポーティーなモデルで構成されるSクラスの最小モデル。船尾の電動油圧昇降式のスイミングプラットフォームは、3.3mまでのテンダーやPWCを搭載可能だ。
船尾側にオープンギャレーとカウンターが設けられたメインサロンは、スライドドアをフルオープンにすることで、コクピットと一体の空間として利用できる。アンダーデッキは、フルビームのマスターステートルームと、船首側にゲストルーム2室の構成。最船尾側にクルールームを設けるオプションもある。
メインサロン後部に設けられたカウンターは、スライド式のキャビンドアを開放することにより、コクピット側のカウンターと一体で利用可能
SPEC
●全長：19.17m（バウパルピット含む） ●全幅：4.87m ●喫水：1.46m ●排水量：28,857kg ●燃料タンク容量：3,250L ●清水タンク容量：603L ●エンジン：MAN V8-1200（1,200PS/882kW）×2 ●定員：15名 ●航行区域：限定沿海
（問い合わせ）
プリンセスヨットジャパン
〒221-0053 神奈川県横浜市神奈川区橋本町2-1-30
TEL：045-441-7700
https://www.princessyachts-japan.com/