北陸地方屈指の大河川、九頭竜川。福井県のシンボル的存在でもあるこの九頭竜川で現在、あるプロジェクトが進行しているのをご存じだろうか。
それは、官民が一体になって九頭竜川にフリースタイルカヤックの練習・競技エリアを作り、カヤックを通じて地域を盛り上げようという「九頭竜川からメダリストを!(カヤック競技ができる川に)」プロジェクト。近年、カヤックやカヌーによって町おこしを行う自治体は少なくないけれど、フリースタイルのエリアを作って競技カヤックをできるようにする、という試みはあまり聞いたことがない。しかも、問い合わせたところ、「同エリアは一般のフリースタイル愛好家にも広く“無償”で開放される予定」というのだ。
このプロジェクトは、官民で作る「九頭竜川かわとまち協議会」が主体となり、福井の未来をかなえるクラウドファンディング『ミラカナ』(福井新聞社、福井銀行、レディーフォーによるクラウドファンディングサービス)によって、今年の11月25日より工事費の一部150万円の募集を開始。なんと翌日には早々に目標額を達成し、現在はネクストゴールの300万円を目標に2021年2月23日まで支援を募集している。
左が九頭竜川本流、右が市荒川発電所の放流水路、白く波立っているところがフリースタイルカヤックの好ポイント。
フリースタイルの練習・競技エリアとして予定しているのは、九頭竜川本流と市荒川発電所からの放流水路が交わるエリア。福井県・永平寺町にある同発電所が放流している放流水は毎秒80トン。これだけの量の水が通年流れているところは全国でも稀で、さらに競技にふさわしい激流が生じるよう、このポイントの水の中にコンクリートブロックを設置する工事を行うとのこと。
工事は、発電所からの放流が止まる12月14日~17日の4日間。事前に、福井工業高等専門学校の協力によって実験装置に模型ブロックを配置した激流発生シミュレーションを行うなどし、入念な計画をもとに行われる。また、「魚の遡上や鮎釣りなどに悪影響を与えないようにすることも非常に重要」な課題となっていて、地元の関係者と何度も打合せをしながら細心の注意を払って計画が実行されるという。
福井県・永平寺町在住の松永和也選手によるカヤック体験教室の様子。松永選手は、2018年カヌーフリースタイル日本選手権大会 男子 K-1 優勝、同年ワールドカップバルセロナ大会4位、2019年カヌーフリースタイル日本選手権大会 男子 K-1 優勝、2019年カヌーフリースタイル世界選手権出場など、輝かしい実績を誇るトップアスリートだ。
このプロジェクトが立ち上がったきっかけは、永平寺町在住のフリースタイル競技のトップ選手、松永和也さんの存在も大きい。地元にトップアスリートがいて、通年激流を生む川があって、競技人口が少ない――。松永選手の「ここで練習や競技ができるようになれば、世界大会開催も可能」という言葉を受け、民間・行政の有志が「九頭竜川でカヤックができるようにしよう」「永平寺町からメダリストを出そう」という話で盛り上がり、協議会を設立して今回のプロジェクトがスタート。 また、フリースタイルカヤックができるようになるまでの間は、永平寺町での「カヤック熱」をジワジワ上げて行こうと、松永選手を講師に迎えたカヤック体験教室なども、これまで3回開催されてきた。
赤く着色してある部分が、今回、水中にブロックを配置する場所。魚の遡上などにも悪影響を及ぼさないように、プロジェクトは環境面にも最大限配慮したものとなっている。
フリースタイルカヤックをメインとするエリア 、「市荒川エリア」。イラストのように、DJブースや水中照明、キャンプサイト、グリル・バーなども検討しているそうだ。
とりあえず、12月に予定されている工事後は同エリア(「市荒川エリア」)が使用可能になるほか、将来的には観戦エリアにDJブースや水中照明を加えるなど、エンターテインメント性を高めるアイデアも検討されている。また、下流の流れが静かな「鳴鹿エリア」はカヤック体験や初級者練習にうってつけで、堤防上にはトイレや休憩施設、さらにはカフェ・レストラン、照明や音楽も加え、保護者から観光客まで楽しめるエリアにしていく予定となっている。
地域の活性化はもちろんのこと、将来、同地区から国際大会で活躍するカヤッカーが登場する可能性を秘めた、この夢のあるプロジェクト、ぜひ成功することを願いたい。なお、支援希望の方や興味のある方は下記を参照のこと。
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■九頭竜川からメダリストを!(カヤック競技ができる川に)
(文=CANOE WORLD編集部/星野 淳 写真=九頭竜川かわとまち協議会)
2025.03.21
カヤックツーリングでの昼食や、晩のキャンプ地での夕食というのは何を食べてもおいしいですよね。 「絶品海ごはん!」では、そんなツーリング地でのおいしいアウトドアごはんを紹介していきます。 今回は「オクラとナスのひき肉カレー。絶品です! (文=クスノキコータ/Flat flat、写真=宮崎克彦) 当日は三浦半島の某所から出艇。天気は快晴、海は穏やかでまさにカヤック日和! オクラとナスのひき肉カレー。どうです、おいしそうでしょう?トマトをたっぷり使ったカレーは、さっぱりしていてとっても美味。何杯でもおかわりしたくなります。 炊き立ての白米に、まさにベストマッチ! [材料](4人分) 豚挽き肉300g、ナス4本、オクラ10本、ニンニク1片、しょうが1片、トマト缶1缶、カレー粉大さじ1、オリーブオイル小さじ4、塩小さじ1、コショウ少々 鍋にオリーブオイルをひき、輪切りしたナスと斜め半分に切ったオクラを並べます。さらにニンニク、すりおろしたしょうが、カレー粉、塩、こしょう、オリーブオイル、豚挽き肉(写真はこれらをまぜたもの)を投入 続いてトマト缶を入れて蓋をして中火で蒸し煮にします。ナスとオクラ以外は、最初に別途混ぜ合わせておいてから投入しても可。いずれにしても煮込むので、それほど神経質にならなくてもOKですよ 15分蒸し煮にし、火を止めてかき混ぜます。あとは、お皿に盛って召し上がれ~! トマトの赤みが食欲をそそるでしょう? ちなみに写真のアルミ鍋は、ワタクシ愛用の無水鍋。家でもこれで炊飯から料理まで、なんでもこなしています この日のフィールドは三浦半島の西側、小網代・油壺エリア。当日は透明度も高く、イワシやソラスズメダイの群れなども見ることができました。 水面との近さもカヤックの魅力の一つですよね! ※本記事は『カヌーワールド』VOL.23の人気連載「みらい&コータの海の上の歩き方」から抜粋したものです。バックナンバーおよび最新刊もぜひご覧ください 【PROFILE】 クスノキコータ(楠 項太) 神奈川県生まれ。プロのシーカヤックガイド・インストラクターとしてこれまでに3,000人以上を海へと誘う。「お客さまの笑顔が自分の喜び」。2019年春、神奈川県・三浦海岸に「Flat flato(フラットフラット)」を構える。日本セーフティーパドリング協会(JSPA)シーガイド。 --------------------------------------------------------------------------------
続きを読む2025.03.08
自分のスタイルに合ったアイテムを揃えるのが、カヌー、カヤックを楽しむための第一歩。 「カヌーショップ探訪」では、毎回、経験豊富なスタッフのいる全国のプロショップをピックアップしてご紹介していきます。 気軽に足を運んでお気に入りアイテムを手に入れましょう! [文・写真]西沢あつし 糸島の名所、「芥屋(けや)の大門」に向かう途中の道沿いにある、こぢんまりとしたプロショップ、OutdoorMarine(アウトドア マリン)。カヤックフィッシング関連の用品のほか、代表の石井さんが自信を持って勧めるフィッシングカヤックを販売。さらに、有料での試乗会、ウェブストアの展開など、積極的に活動を続けています 海のエキスパートが運営する カヤックショップ 福岡中心部からクルマで約30分の距離にある糸島を中心に、カヤックやSUPのツアー、カヤックフィッシングの講習、フィッシングカヤックやカヤック用品の販売などを行っている「OutdoorMarine(アウトドア マリン)」。代表の石井暢一(いしい・のぶあつ)さんは、長年、沖縄でマリンレジャーの仕事をしてきた人です。 その後、地元の福岡に戻ったのを機に同店をオープン。大好きな糸島の海をフィールドにして、「安全に本気で海遊びを楽しむことを広めていきたい」と考えています。 OutdoorMarineでは、糸島でのビーチを中心にシットオントップカヤックを使った体験カヤック、ショートツアー、さらにフィッシングツアーなども実施しています。 代表の石井暢一(いしい・のぶあつ)さん。日本セーフティパドリング協会(JSPA)のシットオントップカヤック・アドバンストインストラクター、・ベーシックインストラクターの肩書きを保有。さらに PADIレスキューダイバー、潜水士、二級小型船舶免許など、マリンレジャーに関わるさまざまな資格も。頼りになるエキスパートです。 「私が釣り好きということもあって、カヤックフィッシング関連の商品やルアーなどの釣り具商品を販売し、アングラー目線の講習も行っています。カヤックフィッシングに来たいという方はご相談ください」とのこと。 また、「ゆくゆくはこのお店をカヤックアングラーが集まる拠点にしていきたい」と、今後の抱負も語ってくれました。 SHOP DATA ・営業時間:不在が多いので、来店の前に要連絡 ・休業日:不定休 ・住所:福岡県糸島市志摩芥屋1163-1 ・TEL:092-338-2699 ・ウェブサイト https://outdoor8marine.jimdofree.com/ ・駐車場:あり(約2台) ※本記事は『カヌーワールド』VOL.29の連載「カヌーワールド ショップガイド」から抜粋、再編集したものです。バックナンバーの連載記事もぜひご覧ください。 --------------------------------------------------------------------------------
続きを読む2025.02.17
1975年に創業した日本が誇る総合アウトドアメーカー、モンベルは、今年で創業50周年を迎えました。 モンベルはこれを記念し、3月にモンベルクラブ会員限定のイベント「モンベルクラブ・フレンドフェア大阪2025」を開催します。 このイベント、50周年記念商品の販売や体験イベント、モンベルの歴史を振り返る展示など、さまざまな企画が予定されているそうですよー! (文=CANOE WORLD編集部/星野 淳 写真提供=モンベル) モンベルは1975年、「世界で愛される登山用具やアウトドアグッズの開発を目ざして」、大阪市西区立売堀で創業されました。登山家であり冒険家の創業者、辰野 勇さんは、当時世界最年少の21歳でスイスのアイガー北壁を登頂に成功。モンベルの創業はそれから7年後、辰野さんが28歳の誕生日を迎えた日のことでした。 それから50年、現在は全国に127の直営店を展開し、有料会員は110万人を突破。名実ともに日本を代表するアウトドアメーカーとして誰もが認める存在となりました。 さて、そんなモンベルが創業50周年を記念して、全国のフレンドエリア&ショップとモンベル会員をつなぐスペシャル・イベント、 「モンベルクラブ・フレンドフェア大阪2025」を開催するとのこと。日程は3月15日(土)~3月16日(日)、会場はインテックス大阪 1号館・2号館となります。 当日は、モンベルが提携する全国各地のフレンドエリア・フレンドショップ のブースがずらりと並び、観光情報や特産品の販売、体験会など、趣向を凝らした展示を楽しむことができます もちろん、毎回大人気のアウトレットセールも開催されます。モデルチェンジした商品やサンプル品、訳あり品など、さまざまな商品がお値打ち価格で用意されるそう。これは楽しみですね! また、選りすぐりの逸品を集めたオンラインショップ「フレンドマーケット」出店者のブースもありますよ。お目当ての商品を実際に手に取って選ぶチャンスです 飲食店ブースでは、モンベル がプロデュースするスパイスマジックのオリジナルカレーをはじめ、各地のおいしいものが集合!しっかりお腹を満たしたい人、ちょっと小腹が空いた人、スイーツが食べたい人など、みんなが満足できる充実したラインアップが揃い踏みです さらに、アクティビティ・体験コーナーでは、ドーナツ型の大きなプールでのカヤック体験、高さ6.5メートルのクライミングタワーでのクライミングチャレンジ、キッズクライミング(ボルダリング)、フォレストアドベンチャー(本格アスレチック体験)、各種クラフト体験など盛りだくさん 関野吉晴さん 仲川希良さん 辰野 勇さん ほかにもステージイベントでは関野吉晴さん(探検家・医師)、仲川希良さん(モデル・フィールドナビゲーター)、辰野 勇さん(モンベル代表)などによる、それぞれのスペシャルトークも予定されています。 なお、「モンベルクラブ・フレンドフェア大阪2025」は、モンベルクラブ会員 と同伴の家族・友人に限ったイベントとなります。会員の方は、ぜひこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。 モンベルクラブ・フレンドフェア大阪2025 開催概要 開催日時:2025年3月15日(土)~16日(日)/9:00~17:00(日曜日は16:00まで) 開催会場:インテックス大阪1号館・2号館 大阪市住之江区南港北1-5-102 入場料:無料 (問い合わせ)モンベル(広報部) TEL: 06-7655-4660(平日/10:00~17:30) お問合せフォームはこちら --------------------------------------------------------------------------------
続きを読む2025.02.08
「エバーグレイズ」は2014年に日本初のグランピング施設をオープンさせ、グランピングブームの先駆けとして知られている会社。 2021年4月にオープンした「エバーグレイズ琵琶湖」 は、昔のアメリカ映画に出てくるようなロマンチックなカヌー付きレイクサイドヴィラが話題となり、「カヌーイングを含む上質なアウトドア環境が楽しめる」として人気を博してきました。 その「エバーグレイズ琵琶湖」が3月1日より、進化したフリースタイルキャンプサービス「Camfort(キャンフォート)」 をスタートさせるとのこと。これは気になりますねー! (文=CANOE WORLD編集部/星野 淳 写真提供=PR TIMES) 「エバーグレイズ琵琶湖」のヴィラ群は、琵琶湖湖畔の近江舞子内湖(南小松沼)に隣接する、半世紀手つかずだったという圧倒的な自然の中に美しく配置されています。 背後に比良山系の山裾が迫る圧巻のロケーションは、環境共生型の新しいリゾート宿泊施設のスタイルとしてオープン当初から各方面から注目を集め、現在も高く評価されています。 今回新たなサービス、「Camfort(キャンフォート)」は、Camp(キャンプ) × Comfort(快適)の造語で、泊食分離型のフリースタイルキャンプで新たなアウトドア体験を提供しようというもの。 全11棟からなるヴィラのすべてにプライベートカヌーが用意され、食事はアウトドアクッキングやイーティングアウトなど、自由なスタイルで楽しむことができます。 また、食事付き「グランベキューセット」を利用すれば、グランピングスタイルも楽しむことが可能。 天体観測や焚き火を楽しむためのツールなども揃っており、快適な宿泊を楽しみつつも、手つかずの自然を満喫するための配慮が施されています。 キャンフォートのヴィラの全ベッドは、「世界のベッド」として愛されている「シモンズ」が採用されています。1870年に米国で創立したシモンズ は、「快適な眠りを通じて、社会に貢献したい」という理念のもと、150年にわたって上質な眠りを追求してきたブランド。アウトドア体験をしながら、夜はプレミアムな寝心地を堪能しましょう! ■エバーグレイズ琵琶湖 キャンフォート 滋賀県大津市南小松1249-1 TEL:077-535-9202(エバーグレイズ琵琶湖直通) 【宿泊料金】 ・大人2名/1泊1室 37,000円~ ・おとな追加料金/1名 5,000円~ ・子どもこども(4~17歳)追加料金/1名 \2,500(税込) ・幼児(0~3歳) 無料 ・グランベキューセット/1名 2,800円~ ※キャンフォートは全室プライベートカヌー付で11棟(4タイプ) (問)エバーグレイズ琵琶湖 TEL:077-535-9202 https://www.everglades.jp/camfort/ --------------------------------------------------------------------------------
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