ヤンマー舶用システムが販売する“船の燃費の見える化装置”=「エコモニターmini」をご存じだろうか。その「エコモニターmini」に新機能が追加された。
新たに追加されたのは「CO2排出量のリアルタイム表示・記録機能」。瞬間燃費から算出されたCO2排出量をリアルタイムに表示し、自動で記録する機能が追加された。
海運業界においてもGHG削減⽬標が設定され、その達成に向けて関連規制が強化されている。そんななか、燃費の見える化による省エネ操船の支援に加え、CO2排出量の適切な管理に貢献するアイテムがエコモニターminiだ。また、使用する燃料の種類ごとにCO2排出係数を設定することができるため、軽油、A重油、B‐C重油だけでなく、バイオ燃料の混合時など、多種多様な燃料にも対応する。
エコモニターminiの構成図
エコモニターminiの主な特徴(新機能を含む)は以下の通り。
①燃料消費量からCO2排出量を計算してリアルタイムで表示
②直近10件の燃料消費量とCO2排出量を自動で記録
③メイン画面に多数の情報の表示が可能
④流量計の取り付けが簡単で、船種を問わずに搭載が可能
⑤レトロフィットを考慮した構成で、既設機器への後付けも可能
操船者が燃費を把握することができるので、地球にやさしい「エコな」操船を実現するのに役立つことはいうまでもない。ただ船を走らせるのではなく、いかに環境に優しく効率的に走るのかということも、これからは考えていかなければならない時代になったといえるだろう。
脱炭素社会に向けてのヤンマーグループの取り組みに、今後も注目していきたい。
(文=安藤 健 画像提供=ヤンマーホールディングス)
エコモニターmini「IND-ECO-M」
●発売日:販売中
●価格:オープン
●商品ページ:https://www.yanmar.com/jp/marinepleasure/eco_monitor_mini/