東京大学 平塚総合海洋実験場、公式サイト刷新

2021.09.30

神奈川県の相模湾でマリンレジャーを楽しむ人なら、この「平塚沖の海上に建つ黄色いタワー」をご覧になったことがあるでしょう。その名を「東京大学 平塚総合海洋実験場」といい、風向風速、波浪をはじめとするさまざまな気象・海象データを観測して、海洋の研究者はもとより、防災に関わる組織、漁業関係者、そしてマリンレジャー愛好家にも役に立つ情報を発信しています。

その平塚総合海洋実験場の公式サイトが、2021年8月にリニューアルしました。豊富な観測データが整理されて表示され、より見やすくなりました。
サイトに掲載されているのは、波浪、水位、海水の流れ、水温、風、気温、湿度、気圧、雨量の9種類のデータと、観測塔に設置されたカメラからのライブ映像。以下、代表的なページを見てみると――。

 

サイトのトップページ。9つの最新データがまとめられていて見やすい

 

風向・風速の24時間変動のページ。推移がひと目でわかる

 

リストデータのページ。1時間ごとのデータが一覧になっている

 

ライブカメラのページ。複数の方向があるので現況を確認しやすい

 

マリンレジャーを安全に楽しむためには気象海象の把握が欠かせませんが、各種の予報を確認することはもちろん、現況やここまでの推移をチェックするのも貴重な判断材料となります。相模湾でマリンレジャーを楽しむ人にとっては、このサイトの情報はかなり役に立つと言っていいでしょう。
新サイトには「ご意見・ご要望フォーム」の記入欄もあり、より使い勝手のいいサイトに改善するための一助にしたいのだとか。いろいろと“やる気”を感じる取り組みなのであります。

ちなみにこのタワーが完成したのは1965年(昭和40年)。当時の科学技術庁防災科学技術研究所が建設したもので、2009年(平成21年)に東京大学に移管されました。
数多の悪天候にも耐えて55年! 律儀にデータを送り続けてくれる頼もしい存在です。

 

※新しいサイトはサーバーが変更されているため、URLも変わっています。従来のURLのサイトも2021年度中は運用が続く予定とのこと。

 

東京大学 平塚総合海洋実験場
新しいサイトは→コチラ
従来のサイトは→コチラ

 

(文=舵オンライン編集部 写真提供=東京大学 海洋アライアンス)

 


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