ホンダは、2月12日(水)からアメリカで開催された「マイアミ国際ボートショー2025」で、大型船外機のモデルチェンジを発表、世界で初公開した。今後は日本、北米、欧州やアジア地域などで順次販売していく予定とのこと。発売開始の発表が待ち遠しいところだ。
モデルチェンジされたBF250の外観。アクアマリンシルバーメタリック(写真左)とグランプリホワイト
今回モデルチェンジが発表されたのは、「BF250/225/200」のV型6気筒モデルと、「BF150/135/115」の直列4気筒モデルで、従来モデルからデザインを一新。2024年2月に発売したホンダ船外機のフラッグシップモデル「BF350」のデザインコンセプト「Noble Motion Form」を継承し、高級感と上質感のあるスタイリングとしている。
カラーはホンダ船外機のシンボルカラーである「アクアマリンシルバーメタリック」に加え、「グランプリホワイト」の2色がお披露目された。
モデルチェンジされたBF150の外観。アクアマリンシルバーメタリック(写真左)とグランプリホワイト
機能面では操船サポート機能を充実させている。周辺機器の拡充として「電子制御リモートコントロールシステム(DBW)新型フラッシュマウントリモコン」と「7インチ 大型マルチファンクションディスプレー」を新たに設定。人間工学に基づいてデザインされたグリップ形状や、大型ディスプレイにより、直感的な操作が可能となった。
また、①船外機のエンジン回転数や速度に合わせて、あらかじめ設定した船体姿勢へ自動制御することで、より簡単で快適な操船を実現する「トリムサポート機能」、②設定した速度を自動的に維持する「クルーズコントロール機能」に加え、③自動で船外機本体のフルチルトアップ/ダウンを行う「オートマチックチルト機能」を装備するなど、BF350と同様の充実した機能で、スムーズで快適な航行を実現している。
DBW新型フラッシュマウントリモコン(写真左)と、7インチ マルチファンクションディスプレー
さらにV型6気筒モデルは、O2センサーを採用することで空燃比制御の高精度化を実現し、燃費・環境性能を拡大させ、燃費・環境性能をクラストップレベルだった従来モデルよりさらに向上。また、オイルフィルター交換時にオイル漏れを防ぐ機構を追加するなど、メンテナンス時の作業性を高めている。
いま、船外機のラインアップ充実に力を注いでいるホンダの意気込みがわかる、新たなBFシリーズの登場だ。
BF200の搭載例
●本田技研工業(マリン製品)
https://www.honda.co.jp/marine/
(文=舵社/小川佳文 画像提供=本田技研工業)