操船技術を体系的に学ぶ/YBMのISPAスクール

2020.12.26

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「ヨット、ボートの操船技術を身につけたい」「スキルアップを図りたい」というとき、有望な選択肢となるのが、専門のスクールで学ぶという方法だ。
神奈川県の横浜ベイサイドマリーナが開催している「ISPA クルーザースクール&ボートスクール」は、普遍的、体系的で、かつ、常にブラッシュアップされたプログラムを通して、プレジャーボートの操船に必要な事柄をきちんと教えてもらえるスクールの一つである。

ISPA(International Sail & Power Academy)とは、1994年にカナダのバンクーバーで誕生した、プレジャーボートにおける国際的な資格認定や、スクールプログラムの開発・運用を目的とした組織だ。
ISPAの各コースが目標としているのは、艇の運航全般に責任を持ち、同乗するクルーや艇の安全確保にも気を配らなければならない重要なポジションである“スキッパー(艇長)”としての技量を身につけつつ、2人で安全にセーリングクルーザーを運航できるようになること。なので、このカリキュラムを終了すれば、自然とショートハンド(少人数)セーリングの技量もアップする。

 


1本の舫いロープを使い、シフトを前進に入れることで、フネが桟橋から離れないようにする「ワンラインドッキング」。ISPAで学ぶ特徴的なテクニックの一つだ

 

受講日数はカリキュラムにより異なるが、座学と実践を交互に進めていくのが基本。また、入門である「コンピテントクルー(有能なクルーの意)/デイスキッパーコース(日中の航海が可能な艇長の意)」からスタートし、より上級のコースを受講することで、段階的に技術向上が図れるようになっているのも特徴といえるだろう。

 


各カリキュラムは、知識を学ぶ「座学」と、実際にフネを操船する「実践」を交互に進めていく。リクツを理解した上で実際の操作、作業を行うことが、効率的な学びにつながる

 

なお、カリキュラムを終えると授与されるサーティフィケート(修了証)は、海外でチャーターヨット・ボートを利用する際に、借り手の技量を証明するものとしても活用できるので、将来、海外クルージングを計画している方にとっても魅力的だ。

スクールで学ぶことの最大のメリットは、「自信を持ってステアリングを握れるようになる」ということ。ヨット乗り、ボート乗りとして成長したいと思っているなら、こうしたスクールの受講を検討してみてはいかがだろうか?

 


ISPAクルーザースクールの重要科目が、リーフィング(縮帆システム。写真左)と、MOB(落水者)救助。各コースとも少人数制なので、きちんとできるようになるまで、繰り返し練習できるのも魅力。ちなみに、使用艇は〈ベイサイドウインド〉(デヘラー32)

 


ISPAパワーボートスクールでは、アンカリング(写真左)や、フライブリッジ艇の操船(写真右)など、ボート免許取得時には触れられない内容を学べる。使用艇は、26フィートのカタマラン〈ベイⅡ〉(ニッサン・サンキャット26)と、〈ベイサイドフロンティア〉(ヤマハ38コンバーチブル)

 

ISPAクルーザースクール/パワーボートスクールの開催日程や受講料は、下記リンク先にて確認を。
横浜ベイサイドマリーナ ヨット・ボートスクール

※本記事は月刊『Kazi』2020年12月号特集内にも掲載。バックナンバーおよび電子版でチェックしてください。

 

(文・写真=舵オンライン編集部)


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