金メダリストが教える、水難事故から身を守るサバイバル術

2024.01.10

「着衣泳」を知っていますか?

 

「着衣泳」は、その名の通り、服を着たまま泳ぐこと。

その着衣泳について、オリンピック金メダリストの岩崎恭子さんが解説した本『はじめての着衣泳教室』が、現在好評発売中だ。

水難・水害事故は、服を着ている状態で起こることが多く、水中で自分の身を守るための危機管理法が着衣泳なのだが、これが、水泳の常識とは反対の知識が求められるため、正しい知識を身に付けることは非常に重要。

 

 その大前提は、体を動きやすくするために服や靴を脱ぐのではなく、靴や服の浮力を活かし、顔と足を浮かせた「背浮き」と呼ばれる方法で水に浮く、ということだ

 

本書では、着衣泳の説明や方法に始まり、ライフジャケットの意義や、水辺で遊ぶ前に注意すべきことから実際に落ちてしまったときの具体的な対処法、さらには水に落ちた人を見かけたときの適切な対応方法まで、必要かつ有益な情報がわかりやすく網羅されている

 

毎年700名もの方が水難事故の犠牲になっている日本。水辺を愛する者として、悲しい事故を少しでも減らすためにも本書を手に取り、学び直してみてはいかがだろうか?

 


 

『はじめての着衣泳教室』

■著 者:岩崎 恭子(いわさき・きょうこ)
1978年、静岡県沼津市生まれ。14歳で出場したバルセロナオリンピックにて、競泳史上最年少で金メダルを獲得。競技引退後、児童への指導方法を学ぶためアメリカへ留学。現在は、講演会やイベント出演などを通じて水泳の楽しさを伝えつつ、水の事故を防ぐために着衣泳を普及する活動も行っている。「着衣泳を広めるプロジェクト」のプロジェクトリーダー。
■取材協力:田村祐司先生(水難学会理事、東京海洋大学准教授)
■仕 様:A4変判、48ページ、上製
■定 価:3,300円
■ISBN:978-4-416-62367-1
■書籍購入先:誠文堂新光社 書籍紹介ページ
■書籍に関する問い合わせ:誠文堂新光社 〒113-0033 東京都文京区本郷3-3-11(facebookX(twitter))

 

(文=BoatCLUB編集部 写真提供=誠文堂新光社)

 


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