11月5日発売、月刊『Kazi』12月号|特集は「生き残り考|安全対策実証実験」

2024.11.05

月刊『Kazi』2024年12月号の特集は、「生き残り考・安全対策実証実験」です。落水、ラダー破損、ディスマストなど、海上で突如起こりえる深刻なトラブルへの対処法を、実際に実験してその有効性を検証します。

また、深夜に発生した落水、漂流から生還した方の貴重な実体験や、緊急時に役立つ各種通信システムもご紹介します。安全対策について多角的に見つめ直す内容となりました。

クルージングも、レースも、どれも楽しいヨット遊び。その最中に痛ましい事故が起きることのないように、ぜひ今月号を参考に、危機的状況に備えましょう。

 

そのほか、ついに決着した第37回アメリカズカップの速報や、「国体」から名称変更後、初となる国民スポーツ大会の大会レポート、白石康次郎さんによるヴァンデ・グローブの解説記事など、盛りだくさんの内容でお届けします!

今月もヨット&ボートの魅力が詰め込まれた一冊になっております。皆さま、ぜひご一読ください!

 

第1特集|生き残り考|安全対策実証実験

もし落水したら、もしラダーが破損したら、もしディスマストしたら……。古来、安全対策の書物にあるさまざまな方法は、果たして有効なのだろうか?
今回はあくまでも「実験」にこだわり、世に広まる安全対策の実証実験を行った。実際の救助事例もふまえ、生き残るための技術を、改めて考えてみる。
特集の前書きにあたり、今回の実証実験を監修してくださった〈テティス4〉(ベネトウ・ファースト40.7)の児玉萬平さんの言葉を贈る。
「ヨットはクルージングでもレースでも、やっぱり遊びなんですね。その遊びで命を落としてしまってはいけません。安全対策を日々考え、練習することは大切なことです。安全対策も楽しんでやる。これからもヨットを楽しみましょう」

 

佐俣夫妻の事例|深夜の落水から3時間で救助

深夜に落水し、その後保安庁に救助された佐俣いづみさんと、同乗していた和男さんのご夫妻に、当時の貴重な実体験をお伺いしました。佐俣夫妻は外洋ダブルス日本選手権に何度も出場しているベテランセーラーですが、落水事故は熟練者にとっても突然降りかかって来るものです。

 

海の安全実験① 落水者救助とつり上げ

落水者を船に引き上げる「つり上げ」作業を実際に行って解説します。従来推奨されてきた方法に加えて、外洋レースの名門チーム〈テティス〉が採用している手法や、一人の人力での引き上げなど、多様な実験を行い、その効果を検証しました!

 

海の安全実験① テザーでの引きずられ

落水時に艇と自身の体をつなぎ止め、艇から離れることを防ぐテザー。ただし、引きずられる際の姿勢や状況、速度によっては、顔が水没して呼吸ができない状態に陥ってしまいます。どのような姿勢で、どのくらいのスピードが限界値なのかを実験で確認します。

 

後学コラム|救助用電子機器を知る
緊急時に役立つ通信システムとは?

海上で助けを求める際に、頼りになる電子機器が数多く存在します。重大な事案から軽微なケースまで、それぞれの状況に応じた適切なシステムを、おなじみの田口裕介さんが解説していただきました。

 

ヴァンデ・グローブスタート目前 
白石康次郎さんが語るその魅力

いよいよ11月10日(日)にスタートする、単独無寄港無補給世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」。
DMG MORIセーリングチームのスキッパーを務める白石康次郎さんにそのお話を伺います。

 

【短期集中連載】北西航路を走破した43ft木造ヨット、〈インテグリティ〉の大航海

「北西航路」とは、北米大陸の北に広がる北極海を横断して、大西洋と太平洋とを結ぶ伝説的な航路。2023年、この北西航路横断を成功させた木造ヨット〈インテグリティ〉の物語を短期集中連載で紹介していきます。

 

第37回ACを見る!|英国が挑んだ頂上決戦

第37回アメリカズカップ(以下、AC)は、AC発祥の地である英国が60年ぶりに挑戦者となり、王者・ニュージーランドへと挑みました。伝説のセーラー、ベン・エインズリーが率いる英国チームはどのような戦いをみせたのでしょうか?

 

「国スポ」元年 王国・佐賀が天皇杯奪還

これまでの「国民体育大会」(国体)から名前が変わり、「国民スポーツ大会」(国スポ)となって最初の大会となった「SAGA 2024 国スポ」。山口県、鳥取県との大熱戦を制した地元佐賀県の活躍の模様を中心に、大会を振り返ります。

 

第2特集 三宅島 海景散歩|南洋諸島の絶景図

クルージングの行き先として、セーラーからの人気が非常に高い三宅島。南洋に浮かぶこの美しき離島では、実に多くの絶景に出会うことができます。山岸重彦カメラマンが写真に収めたその光景を皆さんにお届けします。

 

聖地熱海、再動! 全日本ミドルボート頂上決戦

現在の国内のレースシーンで、最も活気があるクラスの一つであるミドルボートクラス(艇体の長さ8.9m以上、11m未満のモノハル艇)の全日本選手権が、静岡県熱海で開催されました。40ktに迫る猛烈な風にも怯むことなくレースを実施し、チャンピオンシップに相応しい大会となりました。

 

世界を目指す〈Gaia〉のチームビルド
若手に託したチームの未来

2022年の全日本ミドルボート選手権を制し、日本一の称号を得た〈Gaia〉(K36侍)が、今年新たな針路に舵を切りました。目指すのは、若手セーラーたちと共に成長していくこと。世界で戦うことを目指して活動する〈Gaia〉のチームビルディングを学びます。

 

海ガール/金井紀彦さんの自作スキフ〈α〉進水!(前編)

「江の島にときどき不思議なディンギーが出没する」とのウワサが耳に入った、海ガール・矢口あやはさん。その正体はボートデザイナー&ビルダーである金井紀彦さんの自作ヨットでした! 進水した14ftの新型自作スキフ〈α〉に、あやはさんが乗艇させてもらいます♪

 

☆ニューモデル艇紹介は2艇です

 

ヨット「エクセス14」

 

ボート「ノードスター26+」

 

※ページ末に各ボートの解説動画へのリンクがあります!

 

 

今月号には特別付録も!

特別付録 世界のヨットビルダーカレンダー2025

12月号には、世界中で人気のセーリングボートの最新モデルが暦を飾る、世界のヨットビルダーカレンダー2025が付属します。A4サイズの壁掛けカレンダーです。美しいヨットで自室の壁を彩りましょう。

 

※ページ末に各ボートの解説動画へのリンクがあります!

 

月刊『Kazi』2024年12月号、ぜひご一読ください。

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(文=Kazi編集部)

 

月刊『Kazi』2024年12月号

●サイズ:297×210mm(A4判)
●ページ数:176ページ
●価格:1,390円
●発行:舵社

 

エクセス14の解説動画はコチラ

 

ノードスター26+の解説動画はコチラ↓

 



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