係留艇の強い味方/船底シートのススメ

2022.12.31

ボートを係留保管するときに、悩まされてしまうのがフジツボの付着。このフジツボ被害が、近年の水温の変化により、さらに深刻化しているという。

そんなフジツボの悩みを解消してくれるのが、広谷商店から発売されている船底シートだ。日本最大の係留数を誇る横浜ベイサイドマリーナでも、船底シートを使用しているボートはかなり多くなっている。アクソパーやサルゴなどの輸入艇を取り扱うオカザキヨットの秋本昂平さんに、その評価を伺った。

(※タイトル写真は秋本昂平さんと、船底シートを装着している横浜ベイサイドマリーナ係留艇)

 

フロート形状は、艇種に合わせて対応が可能。フロートサイズは15cm角、20cm角、25cm角の3サイズで、カラーはグリーン、ブルー、オプション対応のブラックの3タイプから選択可能

 

「いや、もう、かなりいいです。弊社のお客さまには、強力におすすめしています!」
そう語ってくれたのは、横浜ベイサイドマリーナ(以下、YBM)を拠点に、輸入艇を取り扱うオカザキヨット横浜事務所のスタッフ、秋本昂平さんだ。

「船底シートを装着すると、フジツボなどの貝類の付着が劇的に減ります。近年は、フジツボの付着量がすさまじく、快適に走れる状態を保ちたいなら、年に2回、できれば3回の船底清掃と塗装が必要になってきています」

フジツボが船底全面に付着すると、同じ速度を出すための馬力が50~80%、余計に必要になるという研究報告が出ている。つまり、それだけ燃費も悪くなる。また、陸上に上架して、整備業者に依頼し、船底清掃&塗装をする場合、YBMでの一例だと1回約15万円ほど。3回でなんと合計45万円。広谷商店の船底シートは11万~40万円ほど、1年でペイできてしまう計算だ。

 

加えて、バースにフネを入れやすくなるというのも、隠れた絶大なメリットだ。

「YBMはダブルバースといって、一つの区画に2隻のフネを入れる方式です。このスペースがかなり狭く、慣れていらっしゃる方でも風が強い日などは、隣のフネにぶつけないようにしながら出し入れするのには大変なんですよ。船底シートのフロートを利用すれば、それに沿って、そのままスルスルとフネを押し込むことができるんです。これができるのも大きなメリットです。できれば、海上係留艇のすべてのお客さまに船底シートを付けていただきたいくらいですよね」

 

広谷商店の船底シートPR動画。実際に装着しているユーザーの感想も聞くことができる

 

※本記事は現在発売中の月刊『ボート倶楽部』2023年1月号の記事から一部を抜粋したものです。こちらもぜひご覧ください(※電子版はこちらからお求めになれます)。

 

(文=舵オンライン編集部 写真=鈴木教之 動画提供=広谷商店)

 

(問い合わせ)
広谷商店
TEL:0800-200-7488 
https://hirotani.jp/

 


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