ヤンマーマリンインターナショナルアジアが、これまでにない全く新しいコンセプトの“Crossover Yacht(クロスオーバーヨット)”である「CX570」を開発。その概要とともに、2025年秋をめどに受注をスタートすることが本日(2025年3月3日)発表された。
特設サイト(https://www.yanmar.com/jp/marinepleasure/cx570/)も公開されたので、ぜひご覧になっていただきたい。
(文=舵社/安藤 健 画像提供=ヤンマーマリンインターナショナルアジア)
CX570は、フィッシングでの使い勝手を追求した高い機能性と、優雅なクルージングを演出するラグジュアリー性を両立したデザインが大きな特徴。エクステリアやレイアウトの一部をセミカスタムで仕上げることが可能で、一隻でさまざまなマリンアクティビティーを可能にしてくれる、上質と冒険心が交差する“クロスオーバーヨット”となっている。
ヤンマーグループは、言うまでもなく半世紀以上にわたって造船技術を磨いてきた。操作性と快適性に優れた漁船やフィッシングボートは、国内において多くの漁業者やボートフィッシング愛好家に愛用されている。また、環境問題に配慮した高出力で省エネルギーを実現したマリンエンジンは、その耐久性も含めて世界のマリンシーンで高い信頼と評価を得ている。
ボート(船体)のみならず、エンジン、そして各種マリン機器や装備についても、開発から生産、販売まで、自社ですべて一貫して取り扱うことのできる体制は、ヤンマーグループならではのものといえるだろう。そんな強みと高い技術力を結集し、その結果として生まれたのがCX570だ。
■CX570のコンセプト
「新たな扉を開けるクロスオーバーヨット」をコンセプトに、マリンライフの可能性を追求するヤンマーの想いを具現化したフラッグシップが、今回、満を持して登場した「CX570」。ヤンマーがこれまでにお届けしてきた、フィッシングクルーザーの「EXシリーズ」、あるいはラグジュアリークルーザー「X47エクスプレスクルーザー」の機能性を兼ね備えたブランニューモデルという位置付けだ。
フィッシングはもちろん、クルージングやアイランドホッピングといった遊びを可能にし、趣味の時間、家族や仲間と過ごす時間など、さまざまなシーンで最高の感動を提供する一艇に仕上がっている。
■主な特徴
全長50フィートを超える船上空間のすべてが無駄なくデザインされ、室内高さは2,000ミリを確保し、最大15名でのクルージングを楽しむことが可能だ。
広々としたデッキやフライブリッジに加え、大型のスイムプラットフォームも装備。フィッシングはもちろん、さまざまなシーンで、多様なマリンアクティビティーに対応する使い勝手のよい空間となっている。
船内空間のデザインコンセプトは「ジャパニーズモダン」。二つのスイートキャビン、ラウンジ、ギャレー(キッチン)を完備している。自然光が差し込むリビングスペースには、イタリア製の洗練された素材を採用し、落ち着きがありラグジュアリーな空間を実現した。
一方、船としてのパフォーマンスも見逃せない。優れた燃費と動力性能を誇るヤンマーの高出力クリーンディーゼルエンジン「6LT」を2基搭載。加えて、最新のテクノロジーを駆使した操船支援システムの数々を載せることも可能で、ストレスフリーなイージードライビングと抜群の乗り心地を実現し、まさにフラッグシップの名にふさわしい仕上がりといえるだろう。
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なお、3月20日(木・祝)~23日(日)に開催される「ジャパン インターナショナル ボートショー2025」では、パシフィコ横浜会場のヤンマーブースにて、このCX570の1/20スケールモデルが展示される予定。ほかにも船内を体験できるVRコンテンツなども用意される予定で、CX570が提案する新たなマリンライフを感じることができるに違いない。
■ヤンマー「CX570」特設サイト
https://www.yanmar.com/jp/marinepleasure/cx570/
(主要なスペック)
●全長:17.44m
●全幅:4.80m
●エンジン:ヤンマー6LT(640HP)×2
●燃料タンク:1,400リットル×2
●清水タンク:560リットル
●キャビン数:3
●ヘッド数:2