2馬力ボート釣行記、今回は久しぶりの外房で、久しぶりの一つテンヤの釣りをしてみることに。ねらうは乗っ込みシーズンのマダイだが、もちろんゲストも大歓迎!
※本記事の取材は『BoatCLUB』2024年7月号に掲載した記事を再編、2024年4月下旬に取材したものです
今回は千葉県の外房にある守谷漁港から出艇することに。守谷漁港は、千葉県の勝浦湾の西にある興津湾に面した小さな漁港である。ここでは砂浜の一部と、小さなスロープを守谷漁師会が有料で開放している。クルマの駐車代が500円/台、ボートの持ち込みは1,000円/艇となる。
車載艇やカートップボートならば砂浜からの出艇で十分だが、トレーラブルボートの場合は、岩礁と砂浜の境にある小さなコンクリート打ちのスロープを使用するのがベストだ。スロープ使用料として、追加で500円を支払う必要があるが、こちらのほうが快適に下ろせる。ただし潮が大きく引くと、スロープが海から出てしまって段差ができて使えないこともあるので、帰着時間には注意したい。なお、守谷漁港は夏の海水浴シーズンはボートの持ち込みができないので、こちらも注意したい。
守谷漁港
外房に面した漁港だが、意外と遠浅な海が広がっている。風の向きや強さによっては出艇できないこともあるので、予報を中止すること。夏の海水浴シーズンは出艇できない
●出艇料:1,000円/艇
●駐車料:500円/台
●スロープ利用料:500円/艇(砂浜出艇の場合は不要)
●施設:トイレ
6:30ごろに出港。港を出ると(港を背にして)左手に渡島と呼ばれる小さな島があり、その沖側に洗岩がある。右手は岩場になっていて、こちらも磯場が続くので、両方に注意しながら間を抜けて沖を目指す。遠浅の海なので、水深30メートルまで行こうと思うとかなりの距離走ることになる。
30分程度走って、ようやく水深30メートルまできた。有名なポイント磯村出シの西側の根である。とりあえずシーアンカーを入れてボートを動きを見ながらタックル準備をする。
釣り始めてすぐ、1投目で釣れたのがカサゴ。しかも相模湾では見ることがないくらいのいいサイズである
M嬢の最初の魚は小さいながらも本命のマダイ。やったー!
続いてサイズアップしたマダイ。目の下1尺の食べごろサイズだ。これが釣れたので先に釣れた小さいマダイはリリース
なぜか丸山さんにはカサゴばかりが掛かる。1人で何尾もカサゴを釣っては小さいものはリリースしている
次にM嬢に釣れ上がったのは鮮やかな色のアカハタ。ここからはアカハタもよく交じるようになった
お次は大きなウマヅラハギ。外房ではゲンパと呼ばれているそうだ
カサゴ以外の魚が釣れてうれしそうな丸山さん。小さいのはリリースしたり、アタリがあっても掛けられなかったりもして、アタリは頻繁にある状態。だけど根から外れるとアタリがなくなるので、根の始まりから終わりまでを何度も流した
小さいながらも本命のマダイをゲット! このころから東風が段々と強くなってきた
海上保安庁のフネが近づいてきてスピーカーで「このあたりの海域は潮が急に速くなったりするので気をつけてください」と言われた。連休前で巡廻を強化しているのだろうか。
11時過ぎて潮止まりが近くなるとアタリも減り、風でボートが振られるので根掛かりも多くなった。すでにそこそこの釣果もあったので沖上がりすることに。
11時すぎに沖上がりしてこの釣果は初めてかも、と丸山さん。だいぶリリースしてもこの釣果はなかなか
ちょうど帰着時が干潮時だった守谷漁港。左のスロープは端が見えて段差ができている。港内も非常に浅くなっていた(2馬力インフレータブルボートは問題なし)
(まとめ・写真=BoatCLUB編集部/M嬢)
丸山 剛(まるやま・つよし)
1962年生まれ、神奈川県在住。海、山、川、湖とフィールドを選ばず全国を飛び回るプロのアウトドアカメラマン。可搬型のボートを各種乗り継ぎ、現在は2馬力ボートに落ち着いた。
※本記事は『BoatCLUB』2024年7月号より抜粋。誌面では、筆者の視点により、より詳しい仕掛け、ポイント、釣り方などの解説が掲載しているので、気になる人は、バックナンバーや電子版、最新刊も、ぜひご覧ください。