日本で約50隻が進水！人気のボートがリニューアル｜アクソパー28キャビン　舵オンライン │ 船遊びの情報サイト

日本で約50隻が進水！人気のボートがリニューアル｜アクソパー28キャビン

2024.06.19

ロープロファイルの外観に切り立ったステム、箱型のキャビン、ステップトハル＋大型船外機の組み合わせが生み出す高速航行性能・・・これまでにない斬新なコンセプトを持つアクソパー28がリリースされたのは2014年のこと。このフィンランドの新進ビルダーにとって初めてのモデルは、ほどなくヨーロッパやアメリカのマーケットで大きな人気を集め、アクソパー（Axopar）の名は世界のボートユーザーに広く知られるようになった。

わずか10年程度の歴史の中で、日本でもすっかりおなじみとなったアクソパー。ちなみに日本での輸入・販売を行うオカザキヨットの担当者によれば、アクソパー28だけで延べ50隻近くが日本の海に浮かんだとのこと（2024年6月現在）。輸入艇としては異例の数字で、それだけ多くの人を惹きつける魅力を持ち合わせたボートであることは言うまでもない。

その超定番モデルであるアクソパー28キャビンは、まさにアクソパーのDNAを受け継ぐ定番中の定番。2014年デビューの初代から数えると、これが第三世代となる。第二世代に移行する際には、乾舷の高さが若干上がったり、全幅が広がったりと、大きな変更が加えられたが、この第三世代への移行に際しては、屋根の形など一部の変更が加えられるにとどまっている。

そんな超定番モデルについて、写真とともに紹介していくことにしよう。

シャープなエントリー角（22度）を持つディープV船型を採用。左舷側の船底付近には、2段のステップトハルの空気の取り入れ口が見える。航走中、船底に空気を取り込むことで抵抗の軽減を図り、速度アップや燃費向上をねらったものだ

旋回中も大きく内傾することもなく、とにかく安定した航走性能が特徴的。ハウス後部には大きなウインドーが設けられているので、操船中の視界も抜群によい。

気が付くとスピードが出ているのもアクソパーの特徴。それだけ安定しているし、操船しやすさも大きなポイントになっている

広々としたアフトコクピットは、使い勝手抜群。ハウス後部のベンチシートは、大人3人が並んで座れる幅がある。

試乗艇のパワーユニットは、マーキュリー・ベラード300（300馬力）の1基掛けで、最高速度は40ノットオーバー。オプションのスキーポールは、本来の目的以外に乗り降りする際の手すりとして非常に重宝する

アフトコクピットの床下には、大きなストレージが設けられている。開口部より船首側にも奥行きがあるので、ロッドやボートフックなど長物の収納にも便利だ

ウオークアラウンドの通路を通って船首に移動すると、ラウンジエリアが設けられている。テーブルを下げて、その上に専用のクッションを敷くことで、サンベイシングスペースとして活用することも可能だ

ハウス前方に設けられたヘッドルーム。船内からではなく、外からアクセスするようになっている。ドアに付いている小さな採光窓が、意外と明るい空間を演出する。もちろんLEDの船内灯も完備している

パイロットハウス内を前方から見たところ。全天候型ボートをうたうだけあって、オープンボート的にも楽しめるし、寒い季節にも快適に過ごせることが想像できる

前列のシートを回転させれば、対面式のラウンジに早変わり。後列のシートの座面を前に出し、背もたれを空いたスペースにはめ込めば、フルフラット仕様になる

前列シートの座面を跳ね上げると、右舷側はシンク、左舷側は物入れになっている。限られた空間でありながら、必要十分な装備をまとめるアイデアにあふれている

シンプルながらスタイリッシュなヘルムステーション周り。ステアリングの角度を変えることが可能で、クルマ感覚で操船することができる

ハウスの両サイドには大きなスライドドアがあって、ここから出入りする。操船席の真横にあるので、離着岸作業をするときなどには、とても使い勝手がよさそうだ

ハウス天井のルーフは、手動で開閉するタイプ。ルーフラックも装備しているが、カヤックやSUP、自転車などを積んで、プラスアルファのアウトドアレジャーを楽しむのもよい

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百聞は一見に如かず・・・このボートに関しては、試乗会などチャンスがあれば、是非実際に乗ってみることをお勧めする。先鋭的な見た目とはうらはらに、その乗り味や操船感覚に驚かされるはずだ。

国内総輸入元のオカザキヨットでは、2024年6月現在、即納可能なアクソパー28キャビンを在庫しているとのこと。また、7月20日（土）、21日（日）に東京夢の島マリーナで開催される「ノルディックボート展示試乗会」にも、こちらのモデルが出展される予定だ。気になる方は、是非オカザキヨットまでお問い合わせいただきたい。

（文＝舵社／安藤健　写真＝松本和久　協力＝横浜ベイサイドマリーナ）