フネ遊びの素朴なギモン②/フネはどこで買えるの?

2021.10.30

未経験者やビギナーからすると、どうにも入り口が分かりにくい、ヨット、モーターボート遊びの世界。そんな方の素朴な疑問にお答えする「フネ遊びの素朴なギモン」シリーズを、何回かに分けてお届けします。

 


Q.フネはどこで買えるの?
A. メーカー販売店や輸入艇ディーラー、中古艇販売店などです。

 

まず、新艇を購入する場合について。

モーターボートの国産艇に関しては、メーカーの販売店があり、自動車販売店と同様に手厚いサービスが受けられます。フネの購入にあたっては、自動車よりずっと複雑なオプション選択があるので、ていねいな説明が受けられるのはメリットといえます。購入の一切をサポートしてくれるほか、進水式を行ってくれたり、操船レクチャーをしてくれることもあります。

ヨットについては輸入艇の割合が多く、輸入艇ディーラーから購入することが多くなり、国産艇販売店と同様のサービスが受けられます。国産ビルダーについては、販売店を通さずに直接購入をすることが多いようです。

プレジャーボートを販売するメーカーやディーラーが加盟する「日本マリン事業協会」のウェブサイトや、協会が運営する情報サイト「BOATING JAPAN」にも多くの情報が掲載されています。

 

■ボートショーで賢く情報収集

そして、これらの情報を一気に集められるのが「ボートショー」。特に、毎年3月に横浜で行われるジャパン インターナショナル ボートショーには多くのメーカーやディーラーが出展するので、まずはそこで情報収集をするのもいいでしょう。また、各地のマリーナで小規模なボートショーが行われています。

まったくの初心者の場合は、まずはヨットスクールやレンタルボートの利用者としてマリーナに出入りして、そこのスタッフに相談するのもいいでしょう。

 

■中古艇選びは慎重に

中古艇については、自動車の中古車以上に注意が必要です。フネの場合、海上でのトラブルは命の危険に直結するからです。中古艇販売店を選ぶときも、過去の取引実績が多い会社や「日本中古艇協会」の加盟会社を選ぶなど慎重に進めましょう。

船底の塗装を剥がしたら、大掛かりな修理の形跡が見つかったというようなケースもあるようです。相場より大幅に安いフネには、必ずその理由があることをお忘れなく。

 

(文・写真=Kazi編集部/中島 淳)

 

※この記事は月刊『Kazi』2021年11月号に掲載された内容を再編したものです。この号の特集は「今から始めるヨット&ボート」と題し、フネ遊びの世界へのアプローチ法の“王道”を具体的に紹介。ディンギーだけの経験者がクルーザーの世界へ、あるいはクルーザー乗りがモーターボート遊びに挑戦、こんなケースにも役立つ情報も掲載しています。ご興味のある方は、全国書店またはこちらからお求めいただけます。

 


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