未経験者やビギナーからすると、どうにも入り口が分かりにくい、ヨット&モーターボート遊びの世界。そんな方の素朴な疑問にお答えする「フネ遊びの素朴なギモン」シリーズを、何回かに分けてお届けします。
Q.ボート免許はどうやって取るの?
A.スクールに入るのが最も一般的です
最もスタンダードなボート免許の取得方法は、ボート免許スクールで受講すること。スクールでは、学科と実技の講習を受けた後、国家試験(身体検査、学科、実技)を受験するのが主流です。日数は4〜5日で、費用は10万円前後から。合格率は90%以上なので、比較的取りやすい資格といえるでしょう。
他に、実技の国家試験を免除できるコースがあったり、学科講習はオンラインで受講できるコースがあったりと、自分に合った形で取得を目指せます。たまに問題集を使って独学で勉強後、国家試験のみ受ける人もいるとか。
発航前点検の項目には船体や機関がある。これはエンジンチェックの様子
photo by Shigehiko Yamagishi / Kazi
ボート免許1級は、2級より実践的な内容で海図を使った問題も出てくる
photo by Katsuhiko Miyazaki / Kazi
さて、ここではヤマハボート免許教室の例を見ていきましょう。一番人気なのが「レギュラーコース」。対面スクールの形で学科と実技講習を受講し、国家試験にチャレンジするというもの。「実技試験免除コース」は学科のみ国家試験を受け、実技講習を受講後に修了審査を受けます。
オンライン形式では「スマ免コース」「スマ免+実技試験免除コース」を展開。スマ免では、学科講習をパソコンやスマートフォンなどで受講でき、自宅や好きな場所で、ウェブ教材を用いて学科を勉強できます。スクールに通うのは1~2日で済むため、まとまった時間を作れない方におすすめです。
スクールの費用と日数(ヤマハボート免許教室の場合)
※ 2級から1級へのステップアップは、40,700 円
(文=Kazi編集部/森口史奈 トップ画像=今村 信)
※この記事は月刊『Kazi』2021年11月号に掲載された内容を再編したものです。この号の特集は「今から始めるヨット&ボート」と題し、フネ遊びの世界へのアプローチ法の“王道”を具体的に紹介。ディンギーだけの経験者がクルーザーの世界へ、あるいはクルーザー乗りがモーターボート遊びに挑戦、こんなケースにも役立つ情報も掲載しています。ご興味のある方は、全国書店またはこちらからお求めいただけます。
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