フランスを代表する老舗ビルダー、ジャノー。1957年に創業し今日に至るまで、常に時代の最先端を駆け抜ける。
クルージングセーラーの心を虜にするサンオデッセイシリーズ、パリ五輪外洋種目艇候補のサンファスト3300でも話題のサンファストシリーズといったセールボートに加え、人気ファミリーボートのリーダーとNC、フィッシング向けのメリーフィッシャーといった人気のパワーボートラインが話題を呼ぶ。
(文=舵オンライン編集部)
※タイトル写真はSUN ODYSSEY 440
SUN ODYSSEY 440
サンオデッセイ440
伝統を重んじつつ、常にスタイリッシュな船型でクルージングセーラーを魅了するサンオデッセイシリーズ。現行モデルは349、389、410、440、490の5モデルが並ぶ。全長44ft(13.59m)のサンオデッセイ440は、美しさのなかに十分な船内ボリュームを秘めた、魅惑のモデルだ。
ツインラダーと幅広スターンの組み合わせは、クルージング艇でありながら、どこか戦闘的なニュアンスを醸しだす。ロープロファイルなドッグハウス、ツインホイールからなる地中海式のコクピット、コーミング後方からサイドデッキへ続くバリアフリー設計など、現在の最先端を地で行くスタイリッシュなレイアウトとなっている。
幅広スターンとチャインの妙による、ヒールしにくい現代的なハルデザインはフィリップ・ブリアンによるもの。そこへ、ジャン・マルク・ピエトンのインテリアデザインが加わり、ラグジュアリーでありながら、セーリングボート本来の「走り」を堪能できる次世代のクルージングボートを演出。オプションのパフォーマンス・パッケージにはダウンウインドセールの艤装を追加可能だ。
洗練されたメインサロン。左舷中央に配置されたギャレーは、パーティーシーンの利便性に対応。フロアを照らす間接照明はナイトステイの道しるべに
優雅なコクピット。特筆すべきは、コーミング後方を通る、コクピットから両舷デッキへ通じるバリアフリーセクション。コーミングをまたぐ必要はなくなった
約200cm×163cmの広大なベッドを有する船首ステートルーム。便利なサイドラックに加え、サイドウインドーからの採光も良好。海上のスイートルームである
SPEC
●全長:13.39m ●全幅:4.29m ●喫水:2.30m ●重量:8,561kg ●燃料タンク:200L ●清水タンク:330L ●エンジン:ヤンマー4JH45(45PS/33.1kW)
MERRY FISHER 895 MARLIN
メリーフィッシャー895 マーリン
「海のSUV」とも称される、ジャノー社が提案するフィッシングにも対応したモデル、メリーフィッシャー。ファミリークルーザーとしても人気を博すメリーフィッシャーは、605セリエ2から1095フライまでの6モデルが並ぶ。
これとは別にフィッシングボート色を強めたマーリンシリーズは、605、695、795、895の4モデルがそろう。その最大サイズである895マーリンは、全長29ft(8.83m)。ヘルムステーションの右舷側に設置されたバウセクションへ通じるサイドアクセスゲートは、安全かつ利便性が高く、船上での前後移動をスムーズに。メインサロンは多数の大きな開口部により、実に創意された採光の取り入れを実現。アフトコクピットには、展開型の背もたれ付きシート、フロントテーブル、カッティングボードなど、多彩な仕掛けが満載。右舷側後方には、アンカリング時に気持ちの良いスイミングプラットフォームへのアクセスラインが設置される。
マーリンシリーズの名の通りの最高のフィッシングライフの提案だけでなく、ゆったりと楽しむクルージングから、入り江遊びまで、あらゆるボーティングライフを演出するマルチパーパスなモデルである。
左舷側のダイネッティーは、前方のナビシート背面を反転させ、対面式にした状態。ヘルムステーションは大型のウインドーに囲まれ、採光も良好
左右にシングルバースを二つ備えたバウキャビン。中央にマットを置くことで、巨大なフルフラットバースにすることも可能。サイドウインドーもうれしい
SPEC
●全長:8.83m ●全幅:2.99m ●喫水:0.62m ●重量:3,200kg ●燃料タンク:300L×2 ●清水タンク:100L ●エンジン(船外機):250馬力×2ほか
オデッセイマリーン
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