日本でも高い人気を誇るアメリカのモーターボート、ボストンホエラー( Boston Whaler )。このボートの最大の特徴は、リチャードT.フィッシャーが1958年に開発した、UNIBOND と呼ばれる革新的な工法にある。2枚のFRP板の間に液状の発泡体を流し込むという技術により、それ自体が浮力を持つ剛性の高い船体を造ることに成功。また、彼が独自にデザインした船体は、卓越した安定性も兼ね備えている。こうしてボストンホエラーは、沈まない船体と、確かな安定性をあわせ持ったボートとして、世界中のユーザーから高い評価を得ている。 ここではボストンホエラーの各シリーズ、現行モデルを紹介していこう。
ボストンホエラーの不沈構造を検証した動画。船体を切断しても、フネは沈まない
アウトレージ( OUTRAGE )
アウトレージはボストンホエラーの中核となるシリーズだ。優れた航走性能と充実した釣り機能をあわせ持ち、大容量の燃料タンクを装備。オプションも豊富で、本格的なオフショアフィッシングはもちろん、家族などでのクルージングを楽しむことも可能。230、250、280、330、350、380、420の7サイズがラインアップされている。
250 Outrage
ダントレス( DAUNTLESS )
ボストンホエラー独自の船型により、快適な乗り心地と優れた操作性を誇るのがダントレスシリーズ。スピード性能に加え、使いやすい収納と十分な船内スペースを実現。オプションも豊富な多目的ボートとして、フィッシングやトーイングなどさまざまな用途に対応。220、250、270の3サイズがラインアップされている。
250 Dauntless
モントーク( MONTAUK)
クラシックなボストンホエラーの伝統を受け継ぎ、扱いやすいシンプルなデザインと高い実用性で根強い人気のモントークシリーズ。抜群の安定性と、優れた走波性を誇る船型、信頼の不沈構造は、サイズ以上の安心感を約束してくれる。150、170、190、210の4サイズがラインアップされている。
170 Montauk
ヴァンテージ( VANTAGE )
センターウオークスルーとバウライダーをあわせ持つレイアウトを採用、多機能で十分な居住スペースを兼ね備えたヴァンテージシリーズ。頑強な船体に最先端のデザインが融合し、抜群の走行性能を発揮する。多彩な遊びが満喫できるようにオプションも充実。240、280、320の3サイズがラインアップされている。
280 Vantage
コンクエスト( CONQUEST )
コンクエストはバースやギャレーを備えたキャビンがあり、船中泊も可能なフィッシングクルーザーシリーズ。広い船体幅を持ち、キャビン内の天井高さも十分に確保されている。大容量の燃料タンクがあり、釣りの装備も充実。285、325、345、405の4サイズで、パイロットハウス仕様もラインアップされている。
345 Conquest
レルム( REALM )
サイズの余裕を生かした広々としたキャビンと、充実した設備を備えている最新のレルムシリーズ。ラインアップされているのは船外機3基掛けの350、4基掛けの380で、ジョイスティックによるマニューバリングも可能だ。
380 Realm
(問い合わせ)
マツイ
TEL:03-3586-4141
https://www.bostonwhaler-matsuicorp.com/
(文=舵オンライン編集部 写真提供=マツイ)
※本記事は月刊『ボート倶楽部』2021年2月号より抜粋。こちらから電子版もお求めいただけます。ぜひご覧ください。