月刊『BoatCLUB』の奇数月号では、元料理人の釣り人Mr.ツリックが釣果料理を披露しています。舵オンラインでも、絶品料理のレシピをご紹介します。
※本レシピは月刊『BoatCLUB』2023年3月号に掲載。最新号もよろしくお願いします!
このチーズソースは、ひと昔前にはやった悪魔的な味だ。ワガハイはコレを作って常備しておき、ブロッコリーやらパンやらイロイロなものをディップして食す。ときには、ラーメンやカレーに入れることもあるが、カロリーには要注意。フライとの相性も抜群だナ。そして、お土産で買ったカレイの干物はそのまま焼いて食えば十分においしい。でも、たまには味変をしたい。ちなみに、トマトドレッシングは酢ジメの刺身やタタキにかけてもあう。
【材料】
●ホウボウ 1尾 ●ハーブ&スパイスミックス調味料 適量 ●ラーメンスープのもと(鶏ガラしょうゆ) 40ml ●牛乳 200ml ●バター 10g ●溶けるスライスチーズ 6枚 ●粉チーズ 適量(多めに) ●卵 1個 ●小麦粉、パン粉、揚げ油 適量
①ホウボウのウロコを取り三枚におろす。ウロコは包丁の背か金属タワシでこするようにして取る。皮は残し、腹骨と血合い骨は取り除く。揚げたときに皮が丸まらないよう、皮に浅く隠し包丁を入れる
②ホウボウの身に付いている水分をふき取ってから、ハーブ&スパイスミックス調味料をかける。なければ塩とこしょうでもよい。その後、しばらく放置して味をなじませ、浮き出た水分はていねいにふき取っておく
③市販のラーメンスープのもとを、指定されている水の量と同量の牛乳で軽く煮立たせる。仕上がりの量が多い場合は、同じ比率で少なく作る。フライ2枚分で100ミリリットルあれば足りる。バターと2種類のチーズを入れ冷ましてトロミを出す
④ホウボウをフライにする。水分をふき取ってから、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に絡ませてゆく。チーズソースに負けないザクザクの衣にしたければ、小麦粉→溶き卵→パン粉→溶き卵→パン粉の順で衣の2度づけにする
⑤170度の中温でじっくり揚げ色が付くまで揚げる。両面に色が付いたら、最後にもう一度ひっくり返して上に浮いた水分を飛ばすこと。適当な大きさに切り分けて、生野菜と盛り付けて、チーズソースをかける
これは、お土産で買った干しカレイを焼いているところ。タマネギ1/8個、トマト1/2個を数ミリの大きさに細かく切り、混ぜて、酢小さじ1としょうゆ小さじ1で味付けし、お好みでわさびとみょうがと大葉を加えたドレッシングと和えて、ひと味違う干物料理の完成
親父の小言
最近の魚の煮付けは甘い。甘すぎる。特にスーパーで売っているヤツ。煮付けだけでなくいろいろなものが甘い。あんかけ焼きソバとか歯が痛くなるほど甘い。甘くするのは防腐のためだとは思うが、せめて、自作するときはできるだけ甘さを抑えたい。そこで、砂糖は使わず、みりんと日本酒で甘みを出す。魚の切り身2 ~3切れなら、しょうゆ、日本酒、みりんを各大さじ3に水が50ミリリットルでOK。下処理をし、煮すぎず、調理酒ではなく日本酒でネ。
(文=須藤恭介[Mr.ツリック] 写真=『BoatCLUB』編集部)
須藤恭介(すとう・きょうすけ)
愛称、Mr.ツリック。長年、月刊『ボート倶楽部』の筆者として活躍。現在、同誌に連載中の「孤高の釣り人Mr.ツリックの ふらっと貸しボートに乗りにきた」では、釣りだけでなく、釣果料理のノウハウを紹介している。
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