オイラの好きなマダイ料理のレシピは、フライ、塩焼き、炊き込みご飯に刺身ですかネ。ほどよく脂が乗っていれば文句ナシ。脂ノリノリならばフライがイチオシですナ。また、塩焼きだって焼きたてはマダイの風味がたって美味なのですヨ。今回紹介する料理も素材の味を損なってはいないと思う。シューマイは塩と玉ネギと炒めるときのごま油しか加えていない。ついでに作ったギョウザはシューマイよりチョイとパンチが効いているお味ですゾ。
【材料】
●マダイ 80g ●玉ネギ 80g ●ごま油 小さじ1
●ブロッコリー 適量 ●塩 小さじ1/3
●シューマイの皮、ギョウザの皮 適量
①玉ネギはマダイと同量か少し多めでもOK。みじん切りにしたら、ごま油で焦がさないよう弱火で透明になるまでじっくり炒める。ココがこの料理のツボ。甘みを玉ネギだけでだすため、手を抜かないように
②ブロッコリーを2分ゆでる。使用する量は、グリーンピースの大きさのものを十数個ですが、それだけをゆでると不経済。一株ぶんをゆで、使用するぶんを2分で取り上げ、残りを好みの硬さにゆでればいい
③マダイを三枚におろし、皮と骨をすべて取り、刺身用にサク取りする。それを、サイコロ大に切ってから、細かく粘りが出るまで包丁でたたく。釣りたてのマダイより2 ~3日寝かせたモノが粘りは出やすい
④①の玉ネギと、②のブロッコリーに、③のマダイと塩を加えて混ぜる。あとは、片手の人さし指と親指で作った丸の上にシューマイの皮をのせて、中心にシューマイのタネを押し込むようにして形を作る
⑤蒸し器がなくても、水を張ったフライパンや鍋にお皿を置いて、その上にシューマイを並べてフタをすれば代用できる。蒸し時間は5分くらい。シューマイに透明感がでればOK。蒸しすぎないように
+αギョウザには、マダイと同量のみじん切りにしたキャベツと長ネギに、しょうゆ、ごま油、しょうが、ニンニクで味付けする。ギョウザの皮よりも、残ったシューマイの皮を使ったほうがマダイの味は引き立つ
正月や祝宴で振る舞われる、小ダイの塩焼きの冷え切った味のイメージがあるせいか、マダイの塩焼きを敬遠する人がいるけれど、大間違いなのである。焼きたてはメッサウマイのですヨ。ただ塩をかけて焼くのではなく、塩水に漬けるとか紙塩(濡れた紙に包んでから塩を振る)のひと手間を加えればモアベター。もちろん、切り身の場合でも必ず皮付きで焼いてネ。今回は、酒飲みにはたまらないアイテムである串焼きにしてみた。しかもネギマ風で。
須藤恭介(すとう・きょうすけ)
愛称、Mr.ツリック。長年、月刊『ボート倶楽部』の筆者として活躍。現在、同誌に連載中の「孤高の釣り人Mr.ツリックの ふらっと貸しボートに乗りにきた」では、釣りだけでなく、釣果料理のノウハウを紹介している。
月刊『BoatCLUB』の奇数月号では、元料理人の釣り人Mr.ツリックが釣果料理を披露しています。舵オンラインでも、絶品料理のレシピをご紹介します。
※本レシピは月刊『BoatCLUB』2023年3月号に掲載。最新号もよろしくお願いします!
(文=須藤恭介[Mr.ツリック] 写真=『BoatCLUB』編集部)
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