屈斜路湖を源とする釧路川は、森の中を蛇行する源流部、弟子屈(てしかが)の市街地、牧草地の広がる中流部、さらに広大な釧路湿原へと姿を変え、やがて太平洋に流れ込む。パドラーにとって釧路川は、大自然の素晴らしい景色の中を長距離漕げる河川として、四万十川などと同様、一度は下ってみたいと思う憧れのフィールドだ。
この釧路川を舞台にして、1992年から毎年開催されていたのが「釧路川100kmカヌーマラソン」。
屈斜路湖コタン~岩保木(いわぼっき)水門までの約100kmを、2人乗りカナディアンカヌーに乗って漕ぎ抜く日本最長のカヌーマラソンとして人気を博していたのだが、昨年の28回大会は新型コロナウイルス感染症の拡大によって主宰者側は中止を決断。「みんなが楽しくできなきゃ、やっている意味がない」という、それはまさに苦渋の選択だったわけだが、残念ながら今年も「状況の改善が見られない」との主宰者側の判断により、春季の開催が再度見送りとなった。
ただし、「状況の改善およびリスク軽減のための対策によって開催が可能と判断でき次第、改めて開催のご案内をさせていただきます」とのこと。
楽しみにしていたパドラーも少なくないとは思うけれど、また全員が安心してカヌーレースができるその日まで、みなさん、もうしばらく辛抱致しましょう!
(文=CANOE WORLD編集部/星野 淳 写真=西沢あつし)
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