森と湖の国として知られるフィンランド。そして自然豊かなこの国には、大小5万を超えるともいわれる島々が浮かぶ多島海(アーキペラゴ)が広がっており、プレジャーボーティングが非常に盛んな国でもある。
国土の面積でいえば、日本とフィンランドはほとんど変わりがない(日本378,000㎢、フィンランド338,000㎢)。それでも、2023年の世界幸福度ランキング*では、フィンランドは6年連続で1位の座に輝いている。対する日本は47位。日本で暮らす一人としては、なんとなく納得せざるを得ない結果ではあるが、フィンランドにはそれだけの魅力があるということに違いない。
*:
世界幸福度ランキング:世界幸福度調査(World Happiness Report)の結果に基づき、国連の持続可能開発ソリューションネットワーク(SDSN)が発表するランキング
50,000を超える島々が織りなすダイナミックな景観。世界最大のアーキペラゴ(多島海)は、まさにプレジャーボート天国といえる憧れのゲレンデだ
ⒸJaakko Kivela / Visit finland
一生に一度は見てみたい──オーロラを見るために、世界中から多くの観光客がフィンランドを訪れる。こんな幻想的な光景に、高確率に出合えるのだという
ⒸPertti Turunen and Visit Finland
昨今は日本でもブームになっているサウナ。フィンランドはサウナ発祥の地でもあり、国民は日常的にサウナを楽しんでいる。550万人の人口に対して、なんとサウナの数は320万以上もあるとか。そういえば筆者も、サウナを備えたフィンランド製のヨットやボートを見たことがあります
ⒸHarri Tarvainen
季節は間もなく12月。12月といえばメリークリスマス! サンタクロースはフィンランドのラップランドの出身。ロヴァニエミという町に行くと、真夏でも元旦でも、一年中サンタクロースに会えるそうだ
ⒸJuho Kuva
そんなフィンランドの魅力を存分に味わえるイベント「フィンランド・フェスティバーリ(FINLAND FESTIVAALI)」が、11月25日(土)、26日(日)の2日間、神奈川県横須賀市・浦賀のシティマリーナヴェラシスで開催される。
メインとなるのはボートの展示。ノードスター、タルガ、サルゴ、アクソパー、クヴァルケン、サックスドールといったフィンランド製のボートがズラリと並ぶ。いずれも"フィンボート"らしいスタイルの人気モデルばかりで、ファンには注目の展示イベントとなりそうだ。国というカテゴリーでボートを集めた展示会は例がなく、フィンランド艇の魅力を存分に味わうことができるに違いない。
展示されるブランドのボートを、以下に写真で紹介していこう(注:展示艇は変更となることがあります)。
ノードスター28+(ユニマットプレシャス)
タルガ27.2アフトドア・フィッシングカスタム(ウインクレル)
サルゴ28(オカザキヨット)
クヴァルケン27T-TOP(ハウンツ)
サックスドール270(アドカスタムヨット)
ボートファンにとってはたまらない、充実のラインアップだが、今回のイベントは「フィンランドボートショー」ではなく、あくまでも「フィンランド・フェスティバーリ」。ボートのみならず、フィンランド文化に触れられるような展示も見逃せない。
イベント中は、サウナの展示もあり。短工期、カスタマイズ自由で省スペースというコンテナサウナは、「マイサウナ」の夢をかなえてくれるはずだ(Movable Project)
ほかにも、期間中には会場にフィンランド料理のキッチンカーも登場。また、サンタクロースにちなんで、クリスマスリース作りのワークショップの実施も計画されている。入場は無料、ボートに興味のない人でも楽しめるイベントとなっている。
浦賀がフィンランドになる──そんな週末を、ぜひ楽しんでいただきたい。
(問い合わせ)
シティマリーナヴェラシス
TEL:046-844-2111
https://www.velasis.com/
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