カーボンクリーニングシステムで、エンジン性能を改善　舵オンライン │ 船遊びの情報サイト

カーボンクリーニングシステムで、エンジン性能を改善

2022.12.16

経年によってカーボンが付着したエンジン内部の洗浄は、これまでオーバーホールする以外に方法がなかった。これには高額な費用と時間がかかり、実施するにも二の足を踏んでしまう。かといって、放置すれば黒煙の発生や燃費の低下など、エンジンの性能に悪影響を及ぼし続けることになる。

ところが「船美」（静岡県浜松市）では、エンジン燃焼室のカーボンクリーニングをわずか60分、しかも1回33,000円という手軽な料金で行っている（出張費は別途）。

こちらがHHO（水素と酸素の混合ガス）発生装置。船美ではこの装置自体の販売も行っているそうだ

水の中にホースを入れHHOガスの発生をテスト。このガスがカーボンの燃焼を促し気体化させる

クリーニングに使用するのはワンボックスカーの荷室に積まれた一台の「HHO（水素と酸素の混合ガス）発生装置」。ここからホースを使用して、アイドリング状態にした船のエンジンの吸気口からHHOガスを送り込むだけ。エンジン内に蓄積したカーボンを燃焼し気体化させ、排気口から排出させる仕組み。カーボンを効果的に除去し、黒煙を減少、燃焼効率を向上させ、燃費も含め、エンジンのコンディションをもとの状態にまで近づけることができる。

車載した装置からHHOガスを船のエンジンに送り込む。クリーニング自体は簡単な工程だ

ホースとの接続は車との距離が50mまで対応しているので、作業の場所もほとんど選ばず、船はマリーナなどに係留した状態で行える。船美の本拠地は静岡県で、もちろん出張に対応。九州や沖縄、北海道など遠隔地であっても同業者のネットワークを利用して対応してくれるのもうれしいサービスだ。愛艇のエンジンの状態を改善したい方、このリフレッシュをご検討してみては？