船外機のフラッシングを侮ってはダメ!
クルージングやボートフィッシングを楽しんでホームポートに戻ったら、船体の洗浄と船外機の塩抜き(フラッシング)は必須事項ですよね。
でも海上係留艇で、しかも水道設備が近くになかったりすると、ついつい「次回でいいや」なんてことになりがち・・・。
いやいや、船外機のフラッシングを侮ることなかれ。一般的に船外機は、内部にあるウォータージャケット(シリンダー周囲に設置されている冷却水通路)に、直接海水を通してエンジンの冷却を行っています(注:空冷方式の船外機もある)。海水で使用後にそのままにしておくと、冷却水経路に塩が固着してしまって冷却水を回すことができなくなり、オーバーヒートの原因となってしまいます。
また、冷却水経路の金属部分は、海水によって酸化腐食してもろくなっていきます。最悪の場合、穴が開いてエンジンのヘッドやブロックにまで海水が回り、エンジン内部が腐食することだってあるんです。
要するにフラッシングをおろそかにすると、万が一、海上でトラブルなどを起こしたら、命に関わることにもなりかねないわけです。また、直接的な事故につながらなかった場合も、金銭的にも代償は大きなものとなります。
このパワフルフラッシャー タンクセットは、最近のフラッシングポート(フラッシングデバイス)付きの船外機であれば、近くに水道や電源設備がなくても手軽にフラッシングできるアイテム。使い方はいたって簡単です。
【使用方法】
① 付属の20リッタータンクに真水を用意し、パワフルフラッシャー(ポンプ)本体をタンク内に沈めます。
② チルトアップした船外機のフラッシングポートに、コネクター&ホースをセットする。
③ スタートボタンを押してフラッシングスタート。
電源は、フネのバッテリーを使用し、タンクが空になると自動で止まるオートストップ機構付き。係留保管ゆえに、今まで船外機の塩抜きがおろそかになっていた方に、ぜひ使っていただきたいフラッシングアイテムです!
●本体サイズ:132H×88W×78D(mm)
●流量:26L/分
●最大連続使用時間:10分
●使用電圧:12V
●電源コード長さ:3m
●付属品:パワフルフラッシャー(ポンプ)本体、ホース、タンク(20L)、ホースバンド、フィッシングポート用コネクター(キャップ付き)
※60馬力以上のホンダおよびトーハツ製船外機、80馬力以上のヤマハ製船外機、および全メーカーの150馬力以上の船外機には使用できません。
(文=舵社/吉池光浩 写真提供=BMOジャパン)
(掲載商品に関する販売のお問い合わせ)
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TEL:03-3434-0941(平日9:30~17:30)
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