視界のブレを抑える高性能双眼鏡
防振機能を搭載することで、船上での限界と言われた倍率7倍を超える倍率14倍を実現した驚きの性能を誇ります。
このコンパクトなボディーからは想像つかない視界が広がる
photo by Noriyuki Suzuki
船の上は、遠くのモノが見えてなんぼの世界。
だからこそ倍率の高い双眼鏡を使いたいところですが、そこには一つ問題があります。
それは船の上は陸地と違い、足元が大なり小なり揺れていること。体が動いてしまえば、双眼鏡から見る視界も大きくブレてしまいます。
そして倍率を上げるほど、このブレも大きくなってしまうので、現実的には船上で実用可能な限界は7倍というのが通説でした。
しかしこのシリウス14は、強力な手ブレ補正機能を搭載することで、なんと14倍という高倍率を実現しました。
防振モードは、このレバーをONにするだけで起動!
シリウス14は、二つの防振モードを備えている。海の上で使う場合は、フローティングモードが有効だ。
先日、レース中のヨットの撮影の依頼を受けて、メディアボートドライバーとして海上に出てきました。
レースの邪魔にならないよう、エリアから十分に離れたポジションに船を置いていましたが、肉眼だとお目当ての船がどれなのか全く分かりません・・・。
ということで、早速このシリウス14の性能を確かめる機会が到来しました。
上:防振モードOFF
下:防振モードON
およそ2マイル先の浮標を眺める。防振モードがないと手ブレが大きく、どうしてもボケてしまう。防振モードをONにした右の写真では、通りかかった船や奥のクレーンまでかなりハッキリと見える。実際の見え方は、この写真よりも鮮明です
眺めてみると・・・デカっ! 遠くのヨットがマジで目の前にいるみたい! 視界が全然ブレない! セールナンバーも余裕で見える! あ、◯◯さん楽しそうに笑ってる!
と、ハッキリと鮮明に見えてくる景色に衝撃が止まらない。従来の双眼鏡の7倍という倍率と、その手ブレに慣れている身からすると、革命的な視界がそこには広がっていました。
さらにボートが停止している時だけでなく、動いている最中でも対象を楽々視野に収める見事な防振性能。
船の上で双眼鏡をのぞく時のストレスの大部分がなくなっているので、ずっとこれで眺めていることができました。一度使ったら、もう普通の双眼鏡に戻れなくなるかもしれません。
単3形アルカリ乾電池たった1本で、防振機能は連続12時間駆動する。また、電池との比較で本体がかなりコンパクトなのも伝わるだろう。この軽量性も視界の安定に一役買っている。とにかく実用的な一品だ
船上から見える世界が変わる、船乗りの最強の味方シリウス14。
このポテンシャルを、ぜひその目でお確かめください。
■️ 望遠倍率:14倍 ■ 対物レンズ有効径:30mm ■ 実視界(FOV):4.4°
■ オートオフ機能:30分間で電源自動オフ
■ サイズ:幅150mm×奥行き125mm×高さ53mm
■ 重量:560g
■ 価格:99,000円
ただいま発売中の『Kazi』5月号では、なんとこのシリウス14が読者プレゼントになっている。
この大チャンスをお見逃しなく!
(文=Kazi編集部/川野純平 写真=舵社/山岸重彦、鈴木教之)