美しい自然と独自の生態系が息づく、知床半島(北海道)。2005年には世界自然遺産にも登録されているが、その海岸沿いには今、多くのごみが漂着、堆積し続けていることをご存じだろうか。
この漂流ごみ問題に着目したのは、人気のマリンウエアブランドとして知られるHELLY HANSEN(ヘリーハンセン)だ。美しい海を守るための取り組み「H2Oプロジェクト(HELLY HANSEN OCEAN PROJECT)」の一環として、今回、ルシャ湾に漂着したブイを原料としたフリスビーを製作した。
製作にあたっては、北海道の総合リサイクル企業であるマテック、繊維商社である豊島、そして知床半島を有する斜里町の3団体と協働し、今年5月から販売開始に至った。
3団体の協働で製作されたフリスビーは「ヘリーハンセン×フリスビープロクラシック」と名付けられ、スタイリッシュかつ親しみやすいデザインとなっている。年齢や場所を問わず気軽に遊べるのはもちろんのこと、「漂着ごみ問題」について関心を持ち始めるきっかけともなれる、まさに画期的なアイテムといえるだろう
ヘリーハンセンのアウトドアアイテムとの相性も抜群。今年の夏のアクティビティーに加えてみるのもいいだろう
「元々は海で使うためのものとして命を吹き込まれたブイだからこそ、また海で遊ぶものへと産まれ変わらせたい」、「海や水辺で遊ぶことにより、海洋環境の現状にも目を向けてもらいたい」という思いが込められて製作されたヘリーハンセン×フリスビープロクラシック。
不純物が混ざっていることが多いなどの理由から、リサイクルのハードルが高いとされている漂着ごみだが、マテックがこれまで培ってきた豊富な知識や経験を駆使し、今回の製品化が実現した。
今回のプロジェクトにあたって回収されたブイの総重量は、なんと約850kg。そのうち、フリスビー製作に必要な樹脂として得られたのは約450kg。これは知床半島に堆積している漂着ごみのほんの一部に過ぎない。
ゴールドウイン ヘリーハンセン事業部長の古賀淳史さん(上画像)は、今回の取り組みについて次のように語る。
「楽しく遊べるフリスビーを通じて、人々に海のごみ問題について考えるきっかけを提供できたら。この取り組みが日本のごみに対するアクションにつながっていることに、やる意義があると感じています。今後も、知床のブイの回収は継続する予定です。ヘリーハンセンとしては、回収したブイをいかに生まれ変わらせ、さらなる価値をつけていくかが重要だと思っています。また、今後は回収を行なっている地域に還元できるようなプロダクトや、地域の特性を反映したモノづくりを進めていきたいですね」
ヘリーハンセン×フリスビープロクラシック誕生の経緯については、こちらに詳細が掲載されている。ヘリーハンセンが取り組む「H2Oプロジェクト」について興味がある方は、ぜひご覧いただきたい。
同アイテムはゴールドウインオンラインストア、またはマテックプロダクツストア店舗にてお買い求めいただける。こういった企業の取り組みを応援することも、美しい海を未来に残そうとするための大切なアクションといえるだろう。
(文=舵社/羽﨑なつみ 写真=ゴールドウイン)
HH×フリスビープロクラシック
(問い合わせ)
ゴールドウイン
E-mail:hellyhansenpr@gmail.com
オンラインストア:https://www.goldwin.co.jp/store/
ブランドホームページ:https://www.goldwin.co.jp/hellyhansen/
プロジェクトホームページ:https://www.goldwin.co.jp/hellyhansen/h2o-project/
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