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今回は、2025年1月21日付けで配信されたニュースの中から、サンシーカー・インターナショナル(Sunseeker International)(イギリス)が発表したスーパーヨットの新シリーズに関するニュースをお届けしよう。(舵オンライン編集部)
1月18日(土)から26日(日)まで開催されているデュッセルドルフ・ボートショー(ドイツ)で、サンシーカーインターナショナルは記者会見をおこなった。
サンシーカーにとって2024年とは、多くの変化と新製品が登場する年であったといえる。その変化とは、Lionheart CapitalとOrienta Capital Partnersが新たなオーナーとなったことであり、新製品とはプレデター55(Predator 55)、オーシャン156(Ocean 156)、マンハッタン68(Manhattan 68)といったモデルのことである。これらニューモデルは、デュッセルドルフ・ボートショーでワールドプレミアを迎えた。
「サンシーカーの2024年の世界全体での売上高は2億8,000万ポンドであり、2025年も同様に2億8,000万ポンドから3億2,000万ポンドの売り上げを見込んでいる」と、サンシーカーのセールス&マーケティング・ディレクターであるショーン・ロバートソンは語った。
また「デュッセルドルフ・ボートショーでの目玉は、次世代モデルとなるマンハッタン68のワールドプレミアだ。この新モデルに加えて、オーシャン156、76ヨット、プレデター75、マンハッタン55、スーパーホーク55、プレデター55といったモデルが脇を固めている」と続けている。
記者会見では、サンシーカーの今後のスーパーヨットにかかわる計画が強調された。サンシーカーでは、2000年以来、全長100ftを超えるヨットを150艇以上送り出してきている。この実績をもとに、柔軟なカスタマイズが可能な30~42m(100~140ft)の新シリーズを計画している。
すでに18艇が納艇され成功を収めている100ヨットが、新シリーズのベースとなる。120ヨット(36.6m)、135ヨット(41m)、オーシャン460(42m)という三つのニューモデルは、すべてRINA、IMOといった規格に準拠しており、チャーターヨットとしての運航も可能である。また、柔軟なレイアウトプランとカスタマイズオプションも用意されている。1号艇の完成時期は、120ヨットが2026年、135ヨットが2027年、オーシャン460が2028年の予定で、120ヨットは2025年末から建造がスタートするという。
120ヨット
135ヨット
オーシャン460
この3モデルのインテリアは、マンハッタン68のデザインにも携わったイギリスの設計事務所、デザイン・アンリミテッドが担当。革新的な改良が施された先代モデルがベースになっているという。
マンハッタン68は、より洗練され、よりダイナミックなプロフィールが特徴の上部構造を持つ。フライブリッジは、究極のオープンエアリビングというコンセプトの下、自由度の高いレイアウトと最先端のコンソールが目につく。またアフトコクピットにはプライバシースクリーンが内蔵され、特別な空間を演出している。
マンハッタン68のインテリアのレイアウトには複数のパターンがあり、フルビームのマスターステートルームへのアクセスの方法によって、3または4キャビンの選択肢が用意されている。
(文=David Robinson /IBI 翻訳・補足=舵社/安藤 健)
●サンシーカー国内総輸入元
ユニマットプレシャス
https://www.unimat-marine.com/