新人編集部員が推す/ いいとこ取りライジャケ2選

2020.10.28

去年まで学生ヨット部でスナイプに乗っていた新入社員の私(Kazi編集部/松山)が使っていたライフジャケットは、“ライジャケだけど正式にはライジャケじゃない”……。
どういうことかというと、これは「固形式フローティングベスト」というものに分類される。ディンギーのレスキューボートなど、エンジン付きの小型船舶に乗るときには、国土交通省の型式承認を得たライフジャケットを着用する義務があるが、例外として
JSAF(日本セーリング連盟)管轄下のレースや練習では、“競技用の”フローティングベストでの乗船が認められていたのだ。
そんなわけで私は
6月中旬、海の取材で使うライジャケを探すこととなった。

 

ワタシが学生時代に使っていたライジャケはこちら

 

検討したライジャケは、BLUESTORM(高階救命器具)の新製品「水感知機能付き膨脹式ライフジャケット(BSJ-8320RS)」と、定番モデルの「手動膨張式ライフジャケット(BSJ-2300RS)」。
このうち新製品のほうは、下半分がメッシュになっていて(タイトルカット参照)、身に着けてみると首の周りだけライジャケの存在感があるものの、肩から下はライジャケを着ている感じがしない機動性を確保できて船の上で作業しやすそうだ。
また収納時には、ペットボトル(
550ml)サイズ並になってしまう。海に出るときはカッパやブーツに着替えなど、荷物が多くなってしまいがちなので、このコンパクト感は最強かも。

 

収納時の状態でペットボトル(550ml)と並べてみた。こんなに小さい!

 

そして、この新品にはもう一つの特徴、レールシステムが備わっているのもポイント。
これは、膨張するときに上半分に収納されていた気室が、下方向にスライドするように動く仕組みだ。
膨張後の写真(下)のように、従来のライジャケの形と同様に膨らみ、浮力もしっかりとある。

 

膨張後は従来の製品と変わりない。TYPE-Aというカテゴリーの基準を満たしているので、船検の法定安全備品としても使える

 

だが、水感知機能付きのため、ディンギーのレスキュー艇のようなRIBに乗ったり、ディンギーの取材時に大雨や高波をかぶって作動してしまったら困る。
というわけで、今回最終的に選ぶこととなったのは、手動膨張式ライジャケ(BSJ-2300RS)だ。一般的な形をしているが、とっても軽い。検討した二つのライジャケ、重さを測ってみたら、どちらもたったの
438グラムだった!
取材用ライジャケこれに決め、約
4カ月の間に何度か取材で着用している。ライジャケを着ていることを忘れるくらいフィット感があり、長時間着ていてもライジャケを理由に疲れたことはない!

 

最終的に選ぶこととなった手動膨張式ライジャケ(BSJ-2300RS)

 

重さはたった438グラム。どちらも同じ重さだった

 

(文=Kazi編集部/松山 暁 写真=舵社/宮崎克彦)

 

BSJ-8320RS 膨脹式ライフジャケット(水感知機能付き)
小型船舶用救命胴衣 Type A/国土交通省型式承認品
●カラー:ブラック、ブルー、レッド(写真)、グリーンカモ
●浮力:約9.0kg
●価格:16,500円+税

BSJ-2300RS 膨脹式ライフジャケット(手動膨張式)
小型船舶用救命胴衣 Type A/国土交通省型式承認品
●カラー:ブラック(写真)、ブルー、レッド
●浮力:約10.4kg
●価格:16,000円+税

(問い合わせ)
高階救命器具(BLUE STORM)
https://tlpc.co.jp/bluestorm


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