終日安定しなかった蒲郡の風
愛知県蒲郡市で、11月4~7日の日程で行われている全日本インカレ。レース2日目の11月5日までに470級/スナイプ級ともに全6レースが成立した。
北西のいい風が吹いた前日とは打って変わり、大会3日目の11月6日は朝から東寄りの微風。予定通りレース艇は海上へと出航したが、三河湾での東風は風向が安定しないというのが地元セーラーの常識らしく、案の定この日もガスティーなコンディション。
運営も何度かマーク設置を試みたものの、風向が定まることはなく、一度もスタートが切られることもなく、正午過ぎに本部船にAP/H旗が掲揚され、レース艇はいったんハーバーへと帰港することになった。
その後、風はさらに落ちて、三河湾はほぼ無風状態に。結局午後2時過ぎに、この日のレースは全て中止で明日以降に延期されたことを示すAP/A旗が陸上本部前のポールに掲揚された。
残すは軽風予報の最終日のみ
順位は昨日の成績のまま、明日の最終日に持ち越されることになった。逆転優勝を狙っていたチームの可能性は大幅に目減りし、総合優勝争いはほぼ早稲田と日大に絞られた。
明日の予報は、今日と同じく東寄りの軽風。最終日の予告信号は12時31分以降に発せられないという規定があるため、最終日もレースが行われない可能性も低くない。とはいえ、選手たちは最大限の準備をして待つしかない。
支援艇に曳航される京都大学の470チーム。
レース艇がハーバーに到着する頃には、さらに風は落ちてほぼ無風状態に。
今大会もレース中のトラッキングをリアルタイムで表示する「トラック・トラック」が導入された。その日のレースが終わると、各艇に搭載されていた端末はこのボード上で充電される。
充電ボードの裏側。USBハブから伸びたコードが端末に電気を供給する。
33日目終了時点の暫定成績
■470級総合成績
1位 日本大学
2位 早稲田大学
3位 慶應義塾大学
4位 関西学院大学
5位 中央大学
6位 同志社大学
■スナイプ級総合成績
1位 早稲田大学
2位 慶應義塾大学
3位 日本大学
4位 京都大学
5位 同志社大学
6位 明海大学
(文・写真=松本和久)
『舵オンライン』ではインカレの大会期間中の4日間、現地からレポートを配信するほか、12月3日発売予定の『Kazi』1月号では、より詳しい全日本インカレの考察記事を掲載させていただく予定です。(編集部)
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