2012年以来、10年ぶりに滋賀県・琵琶湖で開幕した全日本学生ヨット選手権大会(全日本インカレ)。滋賀県立柳が崎ヨットハーバーに、全国から予選を勝ち抜いた、470級とスナイプ級それぞれ24校が集まった。大会は6日(日)までで、全11レースを予定している。
レース初日の今日は祝日ということもあってか、OB・OG、父兄も多く応援に駆けつけ、柳が崎は非常ににぎわっていた。湖面には朝から濃霧が立ち込め、約3時間の長い陸での風待ちからスタート。その際に話を聞いた国立大学を紹介しよう。
20年ぶりにインカレに出場する愛媛大学。部員たちが囲むのは、1997年製、セールナンバー3845の470級。今大会で一番古い470級である。「この艇にとっても久しぶりの全国大会だと思います」と部員も苦笑い。現在は30人の大所帯で、今回は10人のみで遠征してきたという。
仲良く並んで風待ちしていた東京大学は、コロナでの制限がなくなった今年、週6で練習したという。「東京大学葉山キャンパスに通い詰めました!(笑)」とのこと。4年生は大学院進学と就職が1:1くらいの割合で、勉強と部活の両方に取り組んできた。今大会は、470級は6位入賞、スナイプ級は優勝、総合は6位以内入賞という目標を掲げている。
風待ち後、11:45に470級の、12:00にスナイプ級のD旗が掲揚され、昼から入り始めた北風で2レースを実施した。
13:20に始まった470級の第1レースは、第1マークを同志社大学がトップ通過し、そのままフィニッシュ。3艇で1-11-13とまとめ、地元勢の強さを見せつけた。しかし関東勢の日本大学が3-4-6とそれを上回る好発進。慶應義塾大学も8-9-20と10位以内に2艇入る粘りの走り。一方、昨年の総合優勝校である早稲田大学が2-12-29。
スナイプ級の第1レースは慶應が1-10-16で首位に。同志社が13-27-30と崩れ、470級の勢いに続くことができず。第2レースは風が徐々に落ち、振れを的確につかんだ鹿児島国際大学がトップフィニッシュを飾った。
以下、今日の写真をお届けする。
暫定成績
■470級(24校)
1位 33点 日本大学
2位 90点 早稲田大学
3位 100点 慶應義塾大学
4位 104点 関西学院大学
5位 110点 同志社大学
6位 132点 京都大学
■スナイプ級(24校)
1位 61点 慶應義塾大学
2位 71点 早稲田大学
3位 113点 同志社大学
4位 124点 中央大学
5位 138点 法政大学
6位 144点 京都大学
■総合(14校)
1位 161点 早稲田大学
1位 161点 慶應義塾大学
3位 223点 同志社大学
4位 251点 関西学院大学
5位 265点 日本大学
6位 276点 京都大学
(文・写真=Kazi編集部/森口史奈)
あわせて読みたい!
●11/4発売、月刊『Kazi』12月号|特集は「セーラーの秘密基地」
●GLOBE40 第4レグスタート|オークランドからパペーテへ
●DMG MORIセーリングアカデミーのミニ6.50を見に行こう!