日本海事代理士会創立50周年を記念するイベント「海の安全 ~未来へつなぐ安心航路~」が、2025年10月17日(金)、東京都港区虎ノ門の笹川平和財団ビル11階国際会議場で開催される。基調講演は、東京海洋大学 教授・日本航海学会 会長、竹本孝弘氏。現場に根ざした「シーマンシップ」の本質と、それを支える制度や教育のあり方について解説。記念講演を担当するのは、海洋冒険家の白石康次郎氏。極限の環境で培われた安全意識と、海と向き合う覚悟について話す予定だ。
「パネルディスカッションでは、小型旅客船事業者に加えて保険・教育・法律それぞれの専門家が一堂に会し、海の安全確保と体験活動の両立や次世代に向けた海洋教育のあり方について議論します。海に親しみ、海を知り、海を守り、海を利用し続けるために、私たちが果たすべき役割とは何か――そのヒントを探ります。本フォーラムは、海事関係者のみならず、教育関係者、学生、そして海に関心を持つすべての方々に開かれた場です。ぜひご参加いただき、ともに『未来へつなぐ安心航路』について考えましょう」とは、大会公式HPのコメント。
海の専門家が集まり、海の未来を考える貴重な機会である。多くの参加者が集まることを願う。
●パネリスト
竹本孝弘氏(東京海洋大学 教授・日本航海学会 会長)
白石康次郎氏(海洋冒険家)
羽原敬二氏(神戸大学大学院 リサーチフェロー)
清水道代氏(フェニックスサイトシーイングコーポレーション株式会社 代表取締役)
松井直也氏(日本海事代理士会 会長)
●モデレーター
小原朋尚氏(笹川平和財団 海洋政策研究所 特任部長)
竹本 孝弘 氏 プロフィール
東京商船大学乗船実習科航海課程修了。1984年運輸省航海訓練所助手(三等航海士)、2001年独立行政法人航海訓練所教授、2007年独立行政法人航海訓練所船長、2009年4月東京海洋大学教授。2024年日本航海学会会長。博士(海事科学)。専門は海難分析、船員災害、海事法規、安全管理。
白石 康次郎 氏プロフィール
1967年5月8日生まれ。神奈川県鎌倉市育ち。少年時代に船で海を渡るという夢を抱き、高校在学中に単独世界一周ヨットレースの優勝者・多田雄幸氏に弟子入りする。1994年26歳の時、史上最年少ヨット単独無寄港世界一周記録(当時)を樹立。2006年には念願の単独世界一周ヨットレース「5OCEANS」に参戦し、歴史的快挙となる2位でゴール。2016年にはフランスで開催されている最も過酷な単独世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」へアジア人として初参戦を果たした。2020年、2024年「ヴァンデ・グローブ」2連続完走を果たした。これまでに世界の海を10周以上セーリングしている。比類なき経験と精神力は教育界からも注目され、課外授業も行っている。
イベント概要
●応募方法:右記HPより →日本海事代理士会創立50周年記念フォーラム「海の安全 ~未来へつなぐ安心航路~」
●応募締め切り:10月15日(水)17:00
●開催日時:2025年10月17日(金) 13:00~17:00
●開催場所:笹川平和財団ビル11階国際会議場 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1丁目15-16 笹川平和財団ビル
(問)笹川平和財団 海洋政策研究所
E-mail: oceanpolicy@spf.or.jp
TEL: 03-5157-5210
主催:一般社団法人日本海事代理士会
共催:公益財団法人笹川平和財団
後援:国土交通省
助成:日本財団
(文=中村剛司/Kazi編集部 写真=笹川平和財団)