大西洋横断レースを3回完走した日本人セーラー、北田 浩氏。
しかも、そのうち2回はソロ(単独)での参加、完走である。
ザ・トランザット2016にはじまり、ルート・デュ・ラム2018(日本人初参戦・初完走)、そして、日本人初となるフォイリングIMOCA 60による公式レースへの挑戦/ファストネット2019(ダブルハンド)参戦など、数多くの偉業を達成した著者による珠玉のオーシャンレース挑戦譚『光跡』が発刊された。
大西洋横断レースへ果敢に挑み続けるソロセーラーが体現した情熱は、読むものの心を遥か水平線のかなたへ誘う。 40歳でヨットを知り、45歳で沖縄~東海ヨットレースに参戦。国内最長の外洋レースに参戦した著者の心に灯った炎。
ついには、フランスのオーシャンレースの聖地、ロリアンでクラス40を建造し、過酷な大西洋横断レースに次々と挑戦する姿は、多くのセーラーの心を打った。
先行発売の100部は即日完売。
すべてのセーラーに送る、魂の叙事詩である。
photo by Laurent Apollon
カスタマイズした愛艇〈貴帆〉(クラス40)を新造し、果敢にも大西洋単独無寄港横断レース「THE TRANSAT 2016(ザ・トランザット2016)」へ参戦。見事完走を果たした。フィニッシュ地のニューヨーク、自由の女神像の前にて
photo by Yoichi Yabe
日本人初参戦、初完走を果たしセーリング界に衝撃を与えた、 「La Route du Rhum 2018(ルート・デュ・ラム2018)」。船尾にS.H.O.R.C(南北海道外洋帆走協会)のバージ(クラブ旗)をなびかせ、大西洋をたった一人、走り続ける。3,500マイルの彼方、グアドループまで……
photo by Laurent Apollon
オーシャンヨット界の英雄、エリック・タバリーの妻、ジャクリーン・タバリー(写真左)とも親交の深い北田氏。ザ・トランザット2016のフィニッシュにジャクリーンが駆けつけたことが縁となった
photo by JOSA
ジャクリーン・タバリーの自宅に招かれ食事をした際、プレゼントされたエリック・タバリーの写真集。今回発行された北田氏の著作のオビにある言葉は、このときジャクリーンが北田氏に送った「エリックが、あなたをここに導いてくれた。それが何よりの贈り物だから」による
photo by Yoichi Yabe
コロナ禍により2020年の活動は制限されたが、北田氏の挑戦はまだまだ続く
品番:6413
価格:本体 1,800円+税
四六判 296頁
発売:2020/12/25
ISBN 978-48072-6413-1
発行:舵社
※光跡の収益はJOSA(Japan Ocean Sailors Association):[一社]日本オーシャンレーサー協会)の協賛金として寄付され、若者らの活動資金に充てられます。
Hiroshi Kitada
1964年(昭和39年)7月28日、青森県下北郡東通村生まれ。 40歳でヨットに出合い、45歳で国内最長「沖縄~東海ヨットレース」に初挑戦(総合4位)。 48歳の時に米西海岸からハワイを目指す「トランスパック」に初参戦(クラス別ファーストホーム・修正2位)。 51歳で英プリマスから米ニューヨークまでの単独大西洋横断レース「ザ・トランザット」に日本人として初出場(クラス別7位)。 54歳の時に、自身、2度目の単独大西洋横断レースとなる「ルート・デュ・ラム」に日本人として初参戦(クラス別34位)。 大西洋横断レースに出場・完走すること3回、うち2回はソロという偉業を達成したオーシャンセーラー。 従業員200人超を抱える企業の経営者でもあり、直近の人間ドックで体内年齢41歳と診断された健康優良人。愛艇〈貴帆〉は妻と娘の名前から一文字ずつもらって命名した。
(文=Kazi編集部)