日本のマリンレジャーシーンをけん引
進化を続ける総合型マリーナ
シティマリーナヴェラシス(神奈川県横須賀市)
東京から1時間足らずという場所にありながら、静穏な自然に囲まれたロケーションが自慢のシティマリーナヴェラシス。人気の秘密は、もちろんそれだけではない。施設などハード面、そしてホスピタリティーやサービスといったソフト面も充実。日本のマリンレジャーシーンにおいて、新しい時代のマリーナのカタチを常に提案し続けている。成熟のときを迎える中で、2020年、そして2021年と、大きな進化が止まらない。
海上に約262隻、陸上に約150隻分の艇置スペースを有する。東京湾とは思えない、静かな環境の中でマリーナライフを過ごすことが可能だ
2020年春には、大型艇にも対応した新たな海上バースが完成。最大で135ft艇の係留も可能で、全12隻分が用意されている。また、マリーナ内の南防波堤の内側には、ビジターバースを新設。この桟橋は、長さが実に480ftにもおよぶ大規模なもので、わが国では整備が遅れていた、メガヨットやスーパーヨットの寄港にも対応している。
長さ480ftにもおよぶ新設のビジターバース。2020年7月のお披露目に併せて、全長52mの練習帆船〈みらいへ〉が舫いを取った。日本国内のマリーナへの寄港は、もちろん初めて
こういった設備の充実は、海上だけにとどまらない。新型コロナウイルス禍の影響で工事の先送りを余儀なくされているものの、いよいよ今年、国内では最大となる200トンの自走式クレーン(トラベリフト)が完成する予定だ。最大で全長150ftのモノハル艇、幅10mのカタマランの上下架も可能とあって、各所から熱い期待を集めている。
2020年に新設された大型艇向けの係留区画。中央手前から60ftクラスが3隻並んでいるが、この余裕。写真右奥の既存のクレーンの右に、200トン自走式クレーン(トラベリフト)が設置される予定になっている
一方、ソフト面の充実も目覚ましい。クラブハウス脇のエリア(川間ドック)は、元々は造船所のドライドックとして使われていた場所で、レンガ造りの歴史的産業遺産ともいえる代物。深さも十分にあり、天然のプールのようなこの場所を有効に活用すべくスタートしたのが、「浦賀ダイビングセンター」のサービスだ。体験ダイビングから、本格的なライセンスの取得コースまで、さまざまなメニューが用意されている。
レンガ造りの「川間ドック」では、世界でも有数の歴史的遺産だ。ボートショーや展示会などのイベントに使われることもあったが、ここで新たなサービスが展開されている
都心からアクセスも抜群、しかも「天然のプール」でダイビングを体験したり、本格的なライセンスの取得も可能な「浦賀ダイビングセンター」。マリーナのオープン以来20年以上手つかずのエリアの透明度は高く、さまざまな海洋生物が見られるという
また、昨年7月には、「ヴェラシス・プレミアムボートショー」を初めて開催。"プレミアム"の名にふさわしいさまざまな展示が並んだほか、業界に先駆けてオンライン版ボートショーも併催し、新しい時代のイベントを全国のユーザーに向けて提案した。2021年も開催を予定しているほか、3月20日(土)~21日(日)には、「ヴェラシス・マリンマーケット」と題するガレージセールも初開催。海や船を愛する人々が行きかうマリンレジャーのプラットホームとして、ヴェラシスが新しいマリーナのカタチをこれからも見せ続けてくれそうだ。
国内外のボートや関連用品が多数並んだ「ヴェラシス・プレミアムボートショー」。こういったイベントも毎年数多く開催されている。2021年は、秋にプレミアムボートショーを実施予定だ
また、この春から新たなレンタルボート&ヨットシステム「れんたぼー」のサービスがスタート。入会金20,000円と月会費2,500円のほか、初回講習(10,000円)を受ければ、使いたい時に利用料と燃料代だけでボートやヨットを借りることが可能だ。免許を取りたての方、これからボートの購入を考えているような方でも、手軽にボーティングを楽しめるサービスとなっている。
写真のスズキ・フェイバスのほか、ヤマハF.A.S.T.23がレンタル艇として用意されている
セーリングクルーザーのレンタルサービスは、国内では数が少ないので要注目。写真のヤマハ31Sがレンタル艇だ
ヴェラシスを運営するユニマットプレシャスは、ほかにもいくつかのマリーナの運営を行っているほか、サンシーカー、リビエラといった海外有名ブランドのインポーター業務、国内外の有名ブランドの新艇・中古艇の販売も手掛けている
YouTubeの「ヴェラシスチャンネル」は大人気。ボート紹介、マリーナイベントなど、毎週さまざまな動画がアップされ、大人気を博している。ぜひ「お気に入り登録」を!
プレジャーボートの世界へのエントリーとなる免許教室やレンタルボートといったサービスから、マイボートの購入、そして保管。さらに修理や点検はもちろんのこと、釣り大会やヨットレースなどさまざまなイベント、遊び方の提案まで、文字通りマリンレジャーの全てをサポートするシティマリーナヴェラシス。その取り組みは、これからも目が離せない。
(文=舵オンライン編集部)
【主なデータ】
アクセス:(車)横浜横須賀道路 浦賀ICから約10分 (電車)京浜急行 浦賀駅から、タクシーで約3分
営業時間:9:00~17:00(ハイシーズンは8:00~18:00)
定休日:火曜日(12~2月は火、水曜日)
収容艇数:海上係留約262隻、陸上保管約150隻
主な設備:上下架施設(200トンクレーン、35トン&12トンクレーン)、給油施設、給水・給電設備、修理工場、クラブハウスほか
〒239-0824 神奈川県横須賀市西浦賀4-11-5
TEL:046-844-2111
http://www.velasis.com