瀬戸内海に出れば遊び場に困らず、湾奥にあって愛艇を安心して置ける宮浦マリーナ

2026.05.12

月刊『BoatCLUB』で連載中の「突撃! マリーナレポート」は、全国のマリーナを巡り、その特徴や素晴らしさを読者諸氏にお伝えする不定期連載。舵オンラインでも、その一部をご紹介しよう!!

今回紹介するのは岡山県岡山市の宮浦マリーナ。

※掲載情報は、『BoatCLUB』2026年1月号掲載当時(2025年12月)のものです。


岡山県岡山市

宮浦マリーナ

 

(トップ写真説明)
ヤードにキレイに並べられたボートたちは、瀬戸内海に多いといわれるTトップもそうだが、ほとんどがスパンカーを装備していた。この海域必須の装備なのだろう

 

 

販売から艇置まで

瀬戸内海で2番目に大きな島・小豆島の西側にある豊島、その北にある岡山水道を入っていくと、新岡山港や岡山港があり、川をせき止めて造られた児島湖にぶつかる。その水路のちょうど真ん中くらい、南側に位置するのが宮浦マリーナだ。奥まった湾にあることから、台風などの影響は非常に受けにくい地形となっている。

瀬戸内海に出て、西に走れば、瀬戸大橋を抜けて北木島や白石島、真鍋島などからなる笠岡諸島まで巡航で約1時間半。東へ走れば、小豆島を越えて、家島諸島まで1時間半程度。クルージングや釣りのポイントに事欠かない海域である。

そんな宮浦マリーナを運営するのは岡山で信頼と実績を積み重ねてきた、1963年創業の岡山マリン・ボートセンターだ。農機具販売からはじまり、マリン業界へ進出、「この業界で必ず日本一になる」との理念を掲げ、ヤマハボート国内販売トップを達成したのが1990年のこと。その後も、ヤマハトラスト店(ヤマハが認定する最高位の正規販売店)となったり、ボルボ・ペンタやトヨタの特約店となったりと、トップディーラーとして走り続けている。

そんな岡山マリン・ボートセンターでは、メンテナンスや修理、艤装取り付けなど、販売から保管まで、すべてをサポートしてくれる。ヤードを見回すと、やはり圧倒的にヤマハのボートが多い。日本で一番ヤマハボートが多いマリーナではないかといわれるほどだという。

「27フィートから36フィートくらいまでが多いですね。それより小さいボートはボートパークなどに係留することが多くて。宮浦マリーナでは60フィート/20トンまで揚げ降ろし可能ですし、近くのマリーナ岡山、これもうちが運営するマリーナですが、そこでは70フィート/40トンまで対応できます」
と話してくれたのは、代表取締役社長の武田真輝さん。
そのほか、宮浦マリーナには桟橋が9基も設置され、最大40フィートが30隻以上係留可能と岡山県最大規模のマリーナなのだ。

 

1989年に建てられたクラブハウスだが、とてもキレイに保たれていて、気持ちのいい空間が広がっている

 

クラブハウス1 階はくつろぎのスペース(下)。2 階には免許講習のための教室(上)があって、窓からの景色は最高。「うちのマリーナで一番見晴らしがいいところですね」

 

多彩な遊びができる

宮浦マリーナにボートを置くオーナーの遊び方は、その多くが釣りだ。

「オーナーさんは徐々にボートを大きくしていく傾向がありますね。釣れている情報をキャッチして、近場から遠征まで、どこでも行く感じです。われわれは和歌山県にある和歌山マリーナの指定管理もしているのですが、そこまで、ここのオーナーさんが釣りに行ったりするんですよ。片道3時間くらいでしょうかね」

朝の3時や4時に宮浦マリーナを出発して、暗いうちに瀬戸内海を走り、紀伊水道まで行って釣りをして、日帰りで帰るというオーナーさんもいるそうだ(もちろん和歌山マリーナに1泊して帰ることも)。それはボートをサイズアップさせたくなることだろう。

「当然、クルージングを楽しむ方もいますし、マリーナの目の前の海域が閉鎖性なので、その穏やかな海面を使ってトーイングを楽しむ方もいらっしゃいます」

島が多く、立ち寄れる港も多いからクルージングも飽きずに楽しめそうな海域である。

オーナーの中には関西圏から通う人もいるが、ほとんどは県内在住者。岡山市内からすぐという利便性が好評だという。
「同様に、レンタルボートも県内の方が多くて、釣り目的の方が多いですね。ただ、リピーターといいますか、定期的に、例えば毎年夏にトーイングなど、繰り返し借りていただく方が多いように思います」
遊び方も遊び先も豊富で、サポート体制も設備も十分、アクセスも良好と、なんでもそろっているマリーナなのだなと感じた。現在、工場の拡張工事をしているマリーナ岡山にはまだ空きがあるようなので(宮浦マリーナは応相談)、気になる人はぜひ問い合わせを。

 

10トンと20トンのクレーンが設置され、ガソリン、ハイオク、軽油の給油設備も備わる

 

30フィート程度のボートが入る工場。「近くのマリーナ岡山の工場の建て直しが終われば、大きいボートでも3~4隻は入るようになると思います」

 

9基並んだ桟橋は、どれほど混んでもゆったりと留められそうだ。海上係留したいというリクエストもあるそうだが、フェリーや大型船が行き来する海域のため曳き波で難しいのだという

 

(文・写真=茂木春菜/『BoatCLUB』編集部)

 


 

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