11月9日、フランス時間の14:15(日本時間22:15)にスタートした、単独大西洋横断レース「ルート・デュ・ラム」。トライマランのULTIMとオーシャン50、モノハルのIMOCA60とクラス40、一般の部のモノハルとマルチハルの6クラスに138艇もエントリー。その人気の高さがうかがえる。
DMG MORIセーリングチームの〈DMG MORI Global One〉白石康次郎氏もエントリーしており、単独無寄港世界一周レース「ヴァンデ・グローブ2024-2025」に向けた予選レースの一つとして完走を目標としていた。14:15、スタートを迎えた。
しかしそれからおよそ3時間後のフレエル岬で、〈DMG MORI Global One〉とOliver Heer氏の〈Oliver Heer Ocean Racing〉(IMOCA60)が衝突。〈DMG MORI Global One〉は右舷を、〈Oliver Heer Ocean Racing〉はバウスプリットとパルピットを損傷した。スタート地のサン・マロに戻った両艇だが、〈DMG MORI Global One〉は修理箇所が多いためにレースをリタイアすることを決断。
2018年のルート・デュ・ラムでは、白石氏はレースには出なかったもののレースビレッジでにぎわいを目の当たりにしており、白石氏自身もこのレースを楽しみにしていた。それだけにリタイアは残念だろうが、両選手が無事であったことは不幸中の幸いだ。
〈Oliver Heer Ocean Racing〉(IMOCA60) ©DR
(文=Kazi編集部/森口史奈 写真=Vincent Olivaud - RDR 2022)
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