まるで映画のような、感動のドキュメンタリーが届いた。 SailGP日本チームスキッパー、ネイサン・アウタリッジが独白する貴重な実録動画である。
(メイン写真=photo by Thomas Lovelock for SailGP:ネイサン・アウタリッジ)
「風の使い」の異名を持つ、冷静で、精密で、神聖で、そして最強のフォイリングセーラー、アウタリッジのすべてが凝縮されている。
オーストラリア出身のアウタリッジ。日本チームのスキッパーを務める彼が思う、セーリングの未来。 かのラッセル・クーツに「ネイサンが、日本がセーリングで勝利することの文化を作る」といわしめた男である。
アウタリッジの劇中コメント
レースでも人生でも、このような(冷静な)アプローチを心掛けています。
もちろん感情的になることはありますが、競技に関しては海上で起こっていることにそれを持ち込むと、状況に気を取られて不合理な判断をし、悪い結果を招くことになります。
(中略)
日本にはたくさんの才能を持ったセーラーがいますが、他国のようにセーリングを捉えていないようです。 セーリングのプロになるという選択肢が少ないのです。
この文化を変えるには、5~10年はかかるでしょう。しかし、いまわれわれが競争力を示すことができれば、そして、日本のトップセーラーが将来参加したいと思えるような魅力的なチームであり続ければ、成功する可能性があると思います。
アウタリッジとも親交の深い、Zhikなどを取り扱うSAILFAST代表の後藤浩紀さんも、絶賛のこの動画。
アウタリッジが何を考え、何を思って日本チームの舵を引くのか。そこには、彼にしか分からない壮大なストーリーがあった。視聴後、あなたのセーリングへの向き合い方が変わるかもしれない。そんな奇跡の25分、感涙必至のストーリーです。
ネイサン・アウタリッジのストーリー
SailGP: Racing on the Edge // Season 2, Episode 5: The Wind Whisperer
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photo by Beau Outteridge for SailGP
時速100km超の世界最速のヨットレース・サーキット、SailGPのトップ2。ネイサン・アウタリッジ(右)とは同郷の幼なじみであり最高のライバルである、トム・スリングズビー(左)のコメントも泣かせます。ネイサンはトムのことを「スリンガー!」と呼んでいました
photo by Beau Outteridge for SailGP
日本チームの高橋レオ(左)と森嶋ティモシー(右)。ネイサンを尊敬し、セーリング技術を学ぶ2人。
レオ「日本のセーリング界にとって、ネイサンとセーリングできることは、今までなかった最高の機会です。同時に、日本セーリング界を次のステージに進めるカギを握るのはセナ、ティム、ユウキ、私のような選手たちです。ネイサン、フランチェスコ、クリスからそれらを学びSailGPで優勝することからはじまるのです」
photo by Bob Martin for SailGP
勝利に歓喜する日本チーム。ネイサン・アウタリッジがもたらす効果は、日本チームにどんな化学反応をもたらすのか
photo by Thomas Lovelock for SailGP
日本のセーリング界の未来は果たして・・・
(文=Kazi編集部/中村剛司) ※月刊『Kazi』に関連記事あり。バックナンバーおよび電子版をぜひ
レース観戦方法 SAILGP 2021
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