セーラーが外洋で生き残るための究極のハンドブック──
イギリスのRoyal Yachting Association(RYA:英国王立ヨット協会)が刊行する『RYA Sea Survival Book』の日本語版が、このほどついに完成した。
このハンドブックは、もともとセーリング技術のライセンス機関であるRYAが制作したもので、現在も「RYAベーシックサバイバルコース(1日コース)」と2日間の「RYAワールドセーリングオフショアセーフティーコース(2日コース)」のテキストとして使用されているほか、外洋セーリングにおけるサバイバルトレーニングの教本としてなど、幅広く利用されている。
陸から遠く離れた外洋で、セーラーがいかにして生き残るかのノウハウがぎっしりと詰まっている。世界の海をクルージングする場合でも、単に内海を走る計画を立てている場合でも、このハンドブックは、主要な要件について述べるだけでなく、適切に準備する方法についてもアドバイスがなされている。
まさに、セーラー必読の一冊。しかし残念ながら、これまでは英語版のみしか刊行されていなかったのだが、このほど、ついに待望の日本語版が発行されることとなった。
翻訳、日本での発行元はJOSA(日本オーシャンセーラー協会)。わかりやすいイラストも豊富で、外洋に出るにあたって身に着けておきたい、そして知っておきたい情報が網羅されている。内容やイラストは随時アップデートされており、今回の日本語版は、もちろん最新版となっている。
セーリングクルーザーに乗るすべてのセーラーに、ぜひ手に取っていただきたい一冊だ。
(文=舵社/安藤 健)
●著者:キース・コルウェル ●翻訳/発行:一般社団法人 日本オーシャンセーラー協会(JOSA) ●価格:2,750円(税込) ●サイズ:24.5×17.3(cm) ●ページ:196ページ(オールカラー)
●主な内容:
パート1
1章 出航前に
2章 冷水から生き残る
3章 ライフジャケットとPFD(浮力補助具)
4章 ライフラフト
5章 助けを求める
6章 生き残る意思を持つ
7章 船体放棄
8章 レスキューコミュニケーション
9章 レスキュー
パート2
10章 気象を理解する
11章 荒天準備
12章 荒天下のハンドリング
13章 落水(MOB)を防ぐ
14章 落水者(MOB)救助
15章 消火活動
16章 応急処置
●購入方法
舵社 販売部から購入することが可能です。
詳細はコチラをご覧ください。
●JOSAのホームページ
https://www.josa.jp/
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