日本に向けて、太平洋横断の復路を航海中の辛坊治郎さん。アメリカ・サンディエゴに到着後、十分な休養を取る間もなく始まった船上生活も、8月18日(日本時間)で57日目を迎えた。往路と合わせると、4カ月にもわたって太平洋を走り続けているわけだ。
こちらは、8月18日21時11分(日本時間)現在の辛坊さんの位置。小笠原諸島の北東を進んでおり、いよいよ残りの直線距離は600海里(約1,100km)を切った。
※現在位置は古野電気の辛坊さん応援ウェブサイトで、ほぼリアルタイムで更新されている(PC閲覧推奨)。右端のフラッグは、復路スタート地サンディエゴの位置で、そこから左上の航跡は往路の航跡だ。
そんななか、洋上にいる辛坊さんが衛星電話で生出演しているラジオ番組「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」の8月17日の放送では、本人の口から到着日時についての具体的な言及があった。
「予定では、(8月)25日の水曜日くらいに、(目的地である大阪・淡輪ヨットハーバー)に入ろうかなと思ってます。その日に予定していれば、余裕も持てますので」
「目標が近づいてきたら、エンジンを使って時間を調整したりするのですが、風の状態もよいですし、燃料ももったいないので、ぎりぎりまで風の力でセーリングするつもりです」
「太平洋を4カ月くらい旅してきて思いますけどね、今後は近所のために役に立つ、ご隠居さんみたいな人間になりたい」
「コロナの関係で海外からの渡航者は、原則的に2週間自主隔離みたいですが、私の場合は2カ月間誰にも会っていませんから、日本で一番安全なのかもしれません。そのあたり、どうなるんですかねえ」
と、スタジオの小倉智昭さんと話しているそのとき!
「あー! いま、目の前をイルカが2頭通っていきましたよ! いや、通っていくどころか、この船の速度に合わせて伴走していますね」
あたかも、日本に帰ってきた辛坊さんをイルカが迎えてくれているかのようだ。
長い長い船上生活も、いよいよ残すところ1週間ほどとなった。言葉の節々から、セーラーとしてのたくましさ、そして充実した日々の様子が伝わってくる。
数日前の放送では、「将来的には、もう一回くらい太平洋横断に行ってみたいなという気持ちは、ないことはないですね」と、超ポジティブな言葉も聞かれた。
本ウェブサイト「舵オンライン」や、ヨット・ボートの専門誌『Kazi』では、辛坊さんのフィニッシュをしっかりレポートする予定。引き続き、ぜひチェックしてみてください。
(文=舵社/安藤 健)
※辛坊さんの航海についての詳しい記事は、毎月5日発売の月刊『Kazi』5~9月号に掲載しています。ご興味のある方は、全国書店またはこちらからお求めいただけます。
辛坊治郎さんの太平洋横断チャレンジを応援しよう!
古野電気の特設ウェブサイト
https://www.furuno.com/special/jp/shinbo-challenge/
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