ニュースキャスターとしてテレビやラジオで活躍する辛坊治郎さん(64歳)が、4月9日9時過ぎ、ホームポートである大阪の淡輪ヨットハーバーから、愛艇〈カオリンV〉(ハルベルグラッシー39)で出航した。
2013年に二人乗りで挑戦するも、クジラに衝突、漂流した失敗から8年。今回は一人乗りでの太平洋横断再挑戦となる。
目的地は、前回の挑戦のパートナーだった岩本光弘さん(ヒロさん)が待つアメリカ・サンディエゴだ。
前回の失敗を乗り越え、再挑戦に至った経緯は、以下の記事をご覧ください。
①漂流、救助から8年
②漂流中に決めた「もう一度」
③単独航海を決めた理由
当初は自身の65回目の誕生日である4月11日の出航を予定していたが、2日前倒しの出航となった。
「大船団で送り出すとか、花火を打ち上げるとか、いろんな話が待ち込まれたのですが、この(コロナ)状況下で何百人も集まるのはよくない。天候としても11日よりも今日のほうがいいので、少しでも早く出航しようと」(辛坊さん)
支援者から送られたメッセージが書かれたフラッグを掲げる。
積載した食料。ドライフードやレトルト食品を中心に、常温保存可能な牛乳やジュース、そしてなぜか大量のカップマロニー。
北東からの風に乗って出航から1時間後、大阪湾の湾口、友ヶ島水道付近で。10日朝の時点では、辛坊さんと〈カオリンV〉は紀伊半島の南東沖を快調に走っている模様だ。
航海期間は2カ月以内を予定しており、辛坊さんの現在位置は4月12日以降、古野電気の公式サイト上でリアルタイムで更新されていく予定だ。
(文・写真=Kazi編集部/中島 淳)
※より詳しい内容は、月刊『Kazi』2021年6月号(5月1日発売)に掲載予定です。ご興味のある方は、全国書店またはこちらからお求めいただけます。
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