コースは潮風が心地よい湘南の海沿いの道。約2万4,000人のランナーが参加する人気のマラソンイベントが「湘南国際マラソン」だ。この大会は、“マイカップ・マイボトル”を手に駆け抜けるという、世界で初めてコース上の使い捨てカップ・ペットボトル排出ゼロを実現したマラソン大会でもある。

今年の大会は12月1日（日）に開催される。20回目を迎えるにあたって、このイベントがさらにパワーアップ。“湘南をみんなで楽しむ”をコンセプトに、“誰もがどこかで参加できるスポーツ大会“を目指し、今年は海にもフィールドを広げたプレイベント「カヌーやサップでレースしてみよう」が企画されている。

湘南といえば、やっぱり海！ そこで今回は、マラソンのスタート（12月1日9時）の号砲にあわせて、ランナーと一緒に「6人乗りアウトリガーカヌー」「1人乗りアウトリガーカヌー」「サップ（SUP）」もマラソンコースに並走するかのように湘南の海をスタートする。ランナーを応援しながら海上でパレードパドリング、最後は湘南トラスコ大橋で、ランナーを応援しながらフィニッシュするというものだ。

西湘バイパスから海へ、海から西湘バイパスへ、共にエールを交換してスタート。海上コースの全長は約9kmとなっている。

文字通り本邦初の試み。これまでのマラソン大会にはなかった、海が欠かせない湘南というロケーションならではの、参加選手はもちろん、見ているほうもワクワクするようなイベントだ。

今回は新たに海というフィールドが加わったわけだが、やはり多くの人たちが参加する楽しいイベントだけに、安全というのは最優先事項だといえる。

主催者では参加全艇に安全対策を導入しているが、その一環として、防水ケースに収納したスマートフォンと、捜索支援デバイス「ココヘリマリン」を装着してもらうことになっている。万が一の事故や緊急時にも迅速な位置特定や救助活動が可能となり、安心してイベントに臨むことができるのはいうまでもない。

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抜群のロケーションもさることながら、廃棄物放置ゼロを目指す新時代のイベントとして注目を集める湘南国際マラソン。

海に関するイベントは、今年はあくまでも「プレイベント」という位置付けだが、来年以降は、ヨットやボート、ウインドサーフィンなど、あらゆるマリンスポーツをリンクさせていくようなプランもあるという。湘南の陸と海とが一体となって盛り上がる大きなムーブメントの未来を考えるだけでも、なんだか楽しい気持ちになってくるばかりだ。

（文＝安藤 健／舵社　写真提供＝湘南国際マラソン事務局）

湘南国際マラソンプレイベント
「カヌーやサップでレースしてみよう」

●開催日時：2024年12月1日（日）
●参加艇種：
1人乗りアウトリガーカヌー：10艇
6人乗りアウトリガーカヌー：4艇
サップ：22艇
マークボート兼レスキュー漁船：1艇
●協力：
（一社）湘南アウトリガーカヌークラブ／湘南ベルマーレひらつかビーチパーク／俺たちの湘南ヨットクラブ／一般社団法人サップリーグジャパン
●安全協力：
ココヘリマリン（AUTHENTIC JAPAN株式会社）
HELLY HANSEN（株式会社ゴールドウイン）

【スケジュール】
◆8:00：出航
①ひらつかビーチパーク：6人乗りアウトリガーカヌー
②その他各艇はスタート海面に集合
◆9:00：スタート
西湘バイパス沖（35°18‘09.2“N 139°17’34.3” マラソンスタート地点沖）
◆12:00：終了
①アウトリガーカヌーは江の島に回航
②サップは相模川ホームポート帰港

※荒天その他の理由によりイベント開催に影響が発生する場合、上記時刻に関わらず大会ホームページにて告知

（問い合わせ）
湘南国際マラソン事務局
https://www.shonan-kokusai.jp/canoe-sup2024/
https://www.shonan-kokusai.jp/