
ヤマハ発動機のマリン部門には、これまでに開発した製品や技術を活用し、新たな水辺のレジャーを提供することをミッションとする「新価値創造グループ」がある。同グループが開発に取り組んでいるのが、「Sixフロート」という六角形の乗り物で、現在、浜名湖でのイベントを通じ、実証実験を行っている。
「湖上であおむけになりながら星空も見てみたい」──各地の地域イベントでSixフロートが活用された際、来場者の方々から、その用途についてさまざまなアイデアが出たとのこと。タイトルカットの写真は、昨年11月に浜名湖で行われたイベント「湖上こたつフロート」での活用例。夏のイベントだけでなく、冬にはSixフロートの上にこたつを置いて、のんびりくつろぐことを目的にしたイベントも行われた。
今までに見たこともない、水上での新しい過ごし方や遊び方を提案してくれる面白いアイテムだ。

Sixフロートは、円形のRIBボートの上にFRP(繊維強化プラスチック)を平らな座面として配した構造。幅3メートル弱の大きさで、大人でも大の字になって寝られるサイズがある。六角形の単体のSixフロートを連結し、面積を拡張して使うこともできる。
動力は電動で、自走することも可能。ジョイスティックで操作することができるほか、タブレット端末での遠隔操作もできるようになっている。運航にあたってはボート免許も船舶検査も不要だ。

Sixフロートを開発したヤマハ発動機 マリン先行開発部 新価値創造グループの皆さん。
「水上の遊びというとウエットスーツを着て、水から上がった後はずぶ濡れになった髪を乾かしたり、あるいは運航に免許が必要だったり、準備や後片付けも含めてかなり負担のかかるイメージを浮かべる方も少なくはないかと思います」と語るのは、同グループで開発リーダーを務めた水谷 真さん。水辺のレジャーを普及する上で感じていた課題を、そんなふうに感じていたという。
「若者を中心にマリンレジャー離れが進む中、免許取得や船舶検査の手間がいらない乗り物はないかと思いついたのがSixフロートです。デニムとTシャツで”ちょい乗り”気分で水辺のレジャーを楽しめます」と、開発の狙いについて語る。
ウオーターアクティビティーの新しい楽しみ方を提供するSixフロート。製品化、そして国内外での活用が期待されている。
(文=安藤 健 写真提供=ヤマハ発動機)
(問い合わせ先)
ヤマハ発動機株式会社 マリン事業本部 開発統括部 先行開発部 新価値創造Gr.
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