スズキと静岡大学が マイクロプラスチック判別技術を共同研究

2023.10.22

スズキ株式会社では「スズキクリーンオーシャンプロジェクト」の一環として、マイクロプラスチック回収装置を開発し、2022年7月より一部の船外機へ標準搭載しています。それらの船外機によって回収された回収物には、マイクロプラスチックのほかに砂や木くず、微小な海洋生物などが含まれていて、分別と分析の効率改善が課題となっていました。

そこでスズキと静岡大学が、マイクロプラスチックの判別技術に関する共同研究契約を締結。

静岡大学農学部では、微生物が持つ酵素やタンパク質を活用する研究に強みを持ち、その領域として、タンパク質の吸着特性についての知見があります。スズキのマリン技術センターの担当がこの研究や知見に興味を持ったことがきっかけとなり、共同研究につながりました。 

静岡大学が行ってきた研究に基づき、プラスチックに吸着して着色させる特性を持つタンパク質を回収したマイクロプラスチックに吸着、着色させることができれば、正確かつ短時間で回収物の判別が可能となります。

 

微生物が持つ酵素やタンパク質の活用について研究を進める静岡大学農学部

 

2023年3月に行われたジャパン インターナショナルボートショー2023で、スズキのマイクロプラスチック回収装置付き船外機「DF140B」と「DF115B」が展示された

 

この技術を実用化すれば、プラスチックの回収量や種類を画像認識で可視化でき、海洋プラスチックごみ削減への取り組みをより身近に感じられるようになるはず。

海を愛するボートユーザー1人1人が実感を持って海洋環境の保全へ取り組むことは、未来まで続く美しい海を守る第一歩となるのです。

 

(文=Kazi編集部 写真=舵社、スズキ株式会社)

 


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