愛艇を洗うのに新たな洗浄剤が登場した。その名も「スリーボンドガード 船舶用洗浄剤」。製造するスリーボンドは、自動車から漏れ落ちたオイルを見て、「貴重なエネルギーの漏れを未然に防ぎたい」と液状ガスケットの販売からスタートした創業70周年のケミカル系メーカーだ。製品は自動車関連、輸送機器、建築・建材、電気・電子などと多岐にわたり、1600点ものラインナップがある。
そのスリーボンドが一般消費者向けにリリースしたのが「スリーボンドガード」だ。創業時の“漏れを未然に防ぐ”という思いに立ち返って付けられたシリーズ名。最初にラインアップされたのは、同社の代名詞ともいえる「液状ガスケット」で、多くの自動車メーカーに採用されている実績十分の製品だ。その次にラインアップされたのが、今回紹介する「船舶用洗浄剤」。
企画した担当者は、大学ヨット部を卒業後もセーリングクルーザーで競技を続けているセーラーだ。
「フネの清掃時に洗浄剤を日常的に使用していましたが、その廃液が海に流れていくのを見て、環境負荷が少ない洗浄剤があれば、海へ少しでも恩返しができるのではと考えました」
とのことで、とにかく環境にやさしい洗剤なのだ。
まず生分解性が高い。国際機関が定める試験において、78%以上の生分解性を発揮(70%以上で環境中で速やかに分解されると認められる)。さらに、油を微細化し、その状態を長く維持してくれる。これは、微細化することで表面積が増え、微生物による分解を促進する効果があるのだ。そして、泡が立ちにくいので、すすぐための水の量を減らすことができるとともに、泡切れをよくする効果もある。実際に使ってみたのだが、たしかに泡があまり立たず、あれ、大丈夫かな?と思うのだが、しっかりときれいになって、泡切れもよく、廃液も泡立っていないので、安心して使えるのだ。
内容量は1リットルで、希釈して使用する。ブラッシングの場合は10~30倍に、高圧洗浄機の場合は30~50倍に、それぞれ希釈する
泡が立ちにくい、ということは、泡切れがいいということ。実際に流してみると、こんな感じですっきりと落ちる
流したときの廃液も泡立ちが少ないので、いつまでもモコモコとした泡が海面に漂い、罪悪感を覚える、ということはない
ちょっとわかりにくが、結構ガンコに付いた雨だれがきれいになった。短時間ごしごしとブラッシングしただけだったが、しっかりと落ちた
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スリーボンドガード 船舶用洗浄剤
●価格:2,750円
海で遊ぶ者として、日々の愛艇のお手入れはできるだけ環境にやさしいものを使いたいところ。日常使いにぴったりな洗剤で、海にやさしいボーター&セーラーになりませんか。
(文・写真=茂木春菜/舵社)