自動車の世界ではおなじみになりつつあるドライブレコーダー、その“ボートバージョン”ともいえる商品が、ドラレコでおなじみのユピテルから登場した。その名も、船舶用映像記録装置「シップレコーダー AQUA Vision SRZ-01」。
船舶用映像記録装置「シップレコーダー AQUA Vision SRZ-01」製品写真
フォークリフトやバス、トラックといった業務車両向けに、屋内外において長時間使用できる専用モデルのドライブレコーダーを開発・販売してきた同社。
以前より、タグボート事業者などから「船上活動を記録するカメラを作ってほしい」という要望があり、業務用ドライブレコーダー開発で培った技術をベースに、さらに過酷な海上環境でも耐えうるクオリティーの同商品開発に取り組んだ。
360度レンズを前後に搭載することで、全方位=720度の映像記録が行える構造となっている
そのため、操舵室へ設置した場合、操舵室からの視野となる船舶の前方・側面、さらには、操舵室内のオペレーション状況まですべて記録することが可能。船上活動での状況を可視化することで、教育訓練や事故発生時の状況把握、さらには今後の対策にもつなげていくことができるのだ
筐体は防水IP68準拠設計なので、タグボートはもちろん、屋根のない小型遊覧船、漁船、プレジャーボートなど、あらゆる場所へ取り付けられるのもありがたい。
例えば、プレジャーボートのフライブリッジに取り付けた場合……
こんな感じで、それぞれの角度の状況を記録することができるイメージだ
ちなみに設計、生産から品質管理まですべてユピテルの自社一括管理体制で行われており、購入後のサポート含め安心感が高いのもポイント。
■外形寸法:103(幅)×128(高さ)×51(奥行)ミリ ※突起部を除く
■重量:約825グラム ※電源ケーブル含む/SDカード除く
■最大記録画角:水平360度×垂直360度 ※2カメラ映像を合成
■HDR:有
■最低被写体照度:0.5ルクス
■防水・防塵性能:防水・防塵IP68準拠
※水深30メートルまで/SDカードカバーを完全に閉じている場合に限る/当社の定める試験条件による
■電源電力:DC12V、24V
■消費電力:7W
■動作温度範囲:-10℃~+60℃
(文=BoatCLUB編集部 写真提供=ユピテル)
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