神奈川県・江の島ヨットハーバー沖で開催されている「ピアソン全日本470級ヨット選手権大会2021」。レース2日目を迎えた20日は、1レースしか完了しなかった1日目の前日と打って変わって、15kt程度の北東の風が安定して吹き、レース日和に。前日のイエローとブルーのフリート分けはそのままで、4レースを実施した。
東京2020オリンピックの海上運営も担った、関東470協会のメンバーを中心にした運営スタッフたち
イエローフリートには岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセセーリングチーム)、高山大智/盛田冬華(ヤマハセーリングチーム'レヴズ')、市野直毅/福田桃奈(JFE商事/立教大学)、ブルーフリートには吉田 愛/木村直矢(ベネッセセーリングチーム/HIKオフィス)、小泉颯作/松尾虎太郎(トヨタ自動車東日本/山口県セーリング連盟)ら有力選手が名を連ねている。
岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセセーリングチーム)
注目は、東京2020オリンピックの代表選考が2019年夏に終わった後、いち早くパリ五輪に向けて男女混合ペアでの活動を開始した高山/盛田(前日の成績は暫定1位)と、東京五輪でそれぞれ男子470級、女子470級に出場したヘルムスマンとクルーという組み合わせの岡田/吉岡(前日の成績は暫定3位)の直接対決。
インナーループで実施された2レース目(第3レース)、高山/盛田は2マーク(サイドマーク)までトップを守るも、スピネーカーを真っ二つに破いてしまい、岡田/吉岡にリードを許す。今日を1-1-1-2とした岡田/吉岡が総合2位、高山/盛田は4レース目(第5レース)で一矢報いて2-2-2-1で総合3位につけている。
高山大智/盛田冬華(ヤマハセーリングチーム'レヴズ')
今夏の五輪が自身4度目の舞台となった吉田は、ピアソンマリンジャパンの470級で出場。レース中も笑顔が見え、リラックスして臨んでいる様子だった。5レース終えて1-1-1-UFD-1で、トップに立っている。
吉田 愛/木村直矢(ベネッセセーリングチーム/HIKオフィス)
21日(日)からの決勝シリーズでは上位半数のゴールドと、シルバーの2フリートに分かれて6レースが予定されている。上位10艇によるメダルレースは23日(火・祝)に実施する。
ピアソン全日本470級ヨット選手権大会2021
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(文・写真=Kazi編集部/森口史奈)
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