オランダのビルダー、コンテストヨット(Contest Yachts)が、英国のラグジュアリーカーブランド、ベントレーモーターズ(Bentley Motors)とコラボレーションして、豪華なインテリアを誇る1艇を完成させた。
ベースとなったヨットは「コンテスト59CS」。同艇のオーナーは「ベントレー・コンチネンタルGT V8クーペ」を所有しており、このクルマのデザインテイストを新しい愛艇に盛り込むことを依頼したところ、両社がそのリクエストを受諾。ベントレーが内装デザインを手がけた世界でたった一つのヨットが誕生したのだ。
コンテスト59CSのオーナーが所有するコンチネンタルGT V8クーペの運転席周り
コンチネンタルGT V8クーペのメインハイド(レザー)はリネンベージュを採用、セカンダリーハイドにはホットスパーレッドが輝く
そして、こちらが特別仕様のコンテスト59CSのメインキャビン。ベントレーデザインサービスが、コンチネンタルGT V8と共通する世界に一つだけの空間を実現させた。
キャビン内の主な素材にはホットスパーレッドのハイドとコントラストの利いたリネンベージュのハイドを採用。インテリアパネルにはベントレーの特徴であるダイヤモンド・イン・ダイヤモンドのステッチが施された。このユニークなキルティングは、ダイヤモンド1個につき実に712個のステッチがあるという。
メインマスターステートルームの壁面にもベントレーの特徴であるダイヤモンド・イン・ダイヤモンドステッチが施された
コンテストヨットのCEO兼共同オーナーであるアルイエン・コナインは、ベントレーとのコラボレーションについて、次のようにコメントした。
「私たちは、60年以上にわたってプレミアムクラスのセーリングヨットやモーターヨットを建造してきました。その結果、すべてのお客さまの期待と好みを満たすことができる、カスタマイズへの徹底したアプローチで知られています。今回のプロジェクトは、ベントレーと協力してお客さまの夢を実現するという、このアプローチの究極の一例といえるでしょう」
船体のディープブルーは、オーナーのコンチネンタルGT V8クーペがまとうボディカラー「ライトサファイア」との絶妙なバランスを見せている
続いてベントレー・デザインコラボレーションズの責任者であるブレット・ボイデルのコメント。
「このプロジェクトは、ベントレーのデザインチームにとっても実にユニークなコラボレーションとなりました。私たちが持つ豊富なスキルを披露する機会でもあります。ベントレーのクルマには高度なクラフトマンシップや質感が備わっており、その最高レベルの仕事を海の世界に提供しました」
英国の最高級スポーツカー、ベントレーが手がけるヨットの世界。ラグジュアリーなクルマとフネのコラボレーションに、新たな可能性が広がった。
(文=舵社/金川佳之 写真=ベントレージャパン)
ベントレーモーターズ
https://www.bentleymotors.jp/
コンテストヨット
https://www.contestyachts.com/
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