ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回は沖縄県内の久米島から宮古島へと向かった。さて、今回はどうしよう?
【これまでの内容】
初めての宮古島! ここの平安名埼(へんなさき)灯台に登りたかったのだ。登れる灯台というのは、全国で16あって、その中でも南端にあるのが、宮古島の南東端にあるこ
の灯台なのだ。私の友人も大好きな灯台で、絶対に島を訪れたら、行きたかったところだ。
そして、宮古島といえば、ダイナミックな地形変化を楽しめると人気のダイビングスポットでもある。地形派の私としては、非常に魅力的な場所なのだ。ということで、ダイビングも楽しめ、島を満喫できた(ハイ、全部妄想です)。
さて、次は石垣島か西表(いりおもて)島かな~、両方セールボートで行ったことあるし、問題ないな、とか思って海図を見てたら、なんと間に多良間島と水納(みんな)島があるではないか。どんな島か調べてみよっと。
だが、古い港の資料が見つかるばかりで、航海記のようなものは探しても出てこない。もしかして……と思ってお隣の編集部に聞いたら、いましたいました、行ったことある人。やったーい! というわけで、2018年夏の港の情報も写真もある♪ さっくりと寄ることに決まったのでした。
多良間島は“ヤギの島”らしい。人よりヤギが多くて、闘牛ならぬ、闘ヤギが見られるという。また、黒糖は沖縄の中でも特に美味なようで、ぜひ食べてみたい。
対して、水納島は、住人3人に対して、ヤギが300頭くらいいるらしい。行くにはチャーター船くらいしかないみたいなので、マイボートで行けるこの機会を逃すものか!
多良間島は、南北に港があって、南の多良間港普天間地区が宮古島の平良(ひらら)港との間をつなぐフェリーが入港する港。北の多良間港前泊地区は普天間に入れないときにこちらに入るための補完港のようだ。両方の島に行きたいから、まずはこの前泊の港に行こうっと。入港は、防波堤に沿っていけば問題ないらしい。
一方の水納島は、港は一つだけ。その名も水納港。入航路はすごく狭いようだけど、小さなブイ二つを右手に見ながら進めば大丈夫とのこと。
両方の島とも平坦で、5マイルくらいまで近づかないと陸地の判別がつかないらしいので、注意して行こうっと。美しい海とヒージャー(ヤギ)にまみれようではないか♪
宮古島からほぼ西に約35マイル。多良間島のすぐ北側には水納島が。どっちも行きたいな
多良間港前泊地区の様子。きれいなところだ。普天間地区に比べて、前泊地区のほうが店などがいっぱいあるようなので、ぜひともこちらに留めたい
多良間港前泊地区のそばにはこんなきれいなビーチもあるというので、ぜひとも行かねば!
水納港に入っていくところ。この手前、右舷側に小さな白とオレンジのブイが二つ打ってあって、それを右手に見ながら入港する
こんなかわいいヤギに出くわしたい♪
日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット
(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部、写真=山岸重彦/舵社)
※当記事は月刊『BoatCLUB』2021年1月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。
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