ボートで日本一周⑳|もっと西進!多良間島→石垣島・西表島へ

2025.03.10

ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回は沖縄県内の宮古島から多良間島と水納島の両方へと寄港すべく向かった。さて、今回はどうしよう?

 

【これまでの内容】

・どんなボートで、どんな航程で、日本一周しよう?

・ボートで日本一周⑲|さらに西進!宮古島→多良間島・水納島へ

 


多良間島も水納(みんな)島も、とんでもなく美しい海に囲まれた、ものすごくのどかな島で、ヤギもめちゃくちゃかわいかったし、なんだかとても癒やされた。つい長居してしまいそうになる魅力がある(妄想)。まぁ、長居したくなるのは、どこの港もわりかし同じだけど。

さて、次は何度か行ったことのある石垣島と西表(いりおもて)島だ。どちらも個人的に縁のある島。セールボートで海外を3年くらいかけて周っていたことがあるのだが、日本に帰国(帰港?)したのは石垣島だった(縁その1)。そして、大学のときの他大学のヨット部の先輩が西表島でカタマランのセールボートを使って観光業を営んでいる(縁その2)。以上のことから、どちらの島もセールボートで入港したことがあるし、空路で遊びに行ったこともある。

最近の島事情は変わってないかなと、件の先輩に連絡したところ、「実際に来てみればいいじゃん」って。えぇ、妄想で寄らせていただきますとも! とか言いつつ聞いてみた結果、特に港などに変更はないそうだ。

石垣島は南部にある石垣港(広い)一択。港内北部にある八重山ヨット倶楽部の桟橋に留めればいい。西表島は、いくつか港がある。フェリーが出入りするのは南東部・大原地区にある仲間港か、北部にある船浦港上原地区だ。この二つは留められないわけではないと思うが、フネの出入りが多いし、スペースが限られている。そのため、一番問題なく停泊できるのは白浜港内港で、ここに大きな公共岸壁があるのだ。白浜地区は少し町中から離れているので、静かで穏やかな港である(北西の風には弱いけど)。石垣港と白浜港の間は30マイルくらいだから足を延ばすにもいいだろう。

というわけで、あとは行くだけ! 二つの島だけでなく、以前は行けなかったほかの島にも行ってみたい。特に行ったことのない、小浜島、黒島、新城(あらぐすく)島、鳩間島なんかは行きたい。西表島の南にある波照間(はてるま)島にも行ってみたいな~。西表島では酒豪の先輩と飲み明かそうっと♪(二日酔い必至!)

 

一度入ったことがあるとはいえ、それは2012年のこと。もうあんまり覚えてないかも。滞在期間は長かったから島内は覚えているけど。思い出しながら行こうっと。日本には出入国できる港が指定されていて(どの国もそうだけど)、石垣島はその一つだ

 

八重山ヨット倶楽部桟橋は、浮桟橋。入港前には要連絡なので、サイトより問い合わせするといいだろう

 

石垣島最北端にある平久保埼灯台。だいたい行く観光スポットだ。私も例外なく訪れた。何度行っていい魅力があるから、また行きたい

 

石垣島で有名な川平湾。懐かしい!いつもグラスボートなどの観光船がたくさんいる。石垣島のビーチは、歩いていると野良ネコが寄ってきてなでさせてくれるのだ

 

西表島の公共岸壁の一部。結構な長さの岸壁のため、空いているところに着ければいい。ただし、しっかりしたフェンダーなどが必要。写真の人は件の先輩たちの若かりしころ

 

西表島では、こんな色の海が出迎えてくれる。なんだかゼリーみたいでおいしそうと思ってしまう。潜っても走っても釣りしても楽しめる海だ

 

日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット

 

(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部、写真=山岸重彦/舵社)

 

※当記事は月刊『BoatCLUB』2021年2月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。

 

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