ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回はいよいよ沖縄県へ入り、久米島へと向かった。さて、今回はどうしよう?
【これまでの内容】
前回心配していた霧やモヤは大丈夫で、問題なく予定していた兼城港に入港。すごく留めたかったけど情報がなさすぎて入れなかった泊フィッシャリーナに陸から様子を見に行ってみた。そこにいたオジーに、ここ留めていいか聞いたら、「留めたらいいさぁ」って言ってくれた。やったー!で、入港経路をいろいろ聞いていたら、親切にもその場でフネを出してくれて海上まで案内してくれた。入港する際の景色とかもわかったので、自分のボートで入港したときも、ドキドキしながらも無事に留められたのだった。さらに、そのオジーがはての浜にも連れていってくれて、ものすごくキレイな景色とオジーの笑顔に癒やされた(全部、妄想だ)。
だが、あまりのんびりしている場合ではない。楽しみつつも先を急がねば。でも次に行く島は決まっていたりする。宮古島だ。ここに迷いはない。しかも港の情報も探す前に行ったことがある人に聞けたため、今回は楽に計画を立てられる。そう、お隣の『Kazi』編集部にいたのだ。6回も行ったことのある人が。それも最近では、2016年と18年に行っているので、比較的新しい情報といえる。
宮古島は、大小八つの島々からなる宮古郡島の中の一番大きな島で、なんだか不思議な形をしている。個人的には、以前から行きたい行きたいと思っていたにもかかわらず、なんとなく縁がなくて行けないでいる島の一つだ。
件の編集部員N氏によると、留められるところは限られているそう。平良港の中の荷川取地区にある船だまりか、トゥリバー地区にあるトゥリバー地区マリーナか。地元の人によると、荷川取に留めたらいいよ!と言ってくれているらしいので、そこに行きたいと思う。
サンゴ礁にぐるりと囲まれている島だからか、暗礁や暗岩みたいなものが海図上には多いうえに、ダイビングスポットになっているエリアもあったりするというから、大きく回って行きたいと思う。
宮古島の北側には、日本最大級のサンゴ礁群、八重干瀬(これで“やびじ”と読む不思議さよ)が約25キロもの距離に広がっている。マイボートでは入れなさそうだけど、ツアーで連れていってもらえばシュノーケリングやダイビングが楽しめそう。実は宮古島でのダイビングにハマって通い続けている友人もいて、私にものすごくオススメだと言っていたのだ。久々のダイビングで最高の海を楽しむしかない♪
宮古島の西側は特に浅瀬が大きく広がっているけど、航路が設定されているので、その通り行けば大丈夫なはず。十分に注意しながら行きたい
これが編集部員N氏の言っていた荷川取の港。写真奥の岸壁には整備された桟橋が並ぶらしいが、そちらではなく、写真のカタマランが留めている周辺に留めていいそうだ。係留設備はビットかな?
宮古島と伊良部島を結ぶ、伊良部大橋。無料で渡れる橋としては日本最長(3,540メートル)なんだとか。自転車借りて走ってみたいな。浅瀬に注意すれば、橋の下もボートでくぐれそう
日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット
(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部、写真=山岸重彦/舵社)
※当記事は月刊『BoatCLUB』2020年12月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。
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