マゴチを使った、なんともエスニックなハーブソース煮

2025.01.06

千葉県南房総市にあるとみうらマリンボートで、釣ったシロギスを泳がせてアオリイカをねらっていたMr.ツリック。最後に仕掛けを変えて釣れたのは、マゴチでした。というわけで、マゴチを使った料理を紹介していただきます。(舵オンライン編集部)

◆実釣の様子はコチラ
シロギスを泳がせてイカをねらい、マゴチが釣れた日/とみうらマリンボート 

 

マゴチのハーブソース煮

――パクチー(コエンドロ)が苦手な方は、同じセリ科のセリやセルリーで代用

 

今回は編集担当のY男のリクエストでエスニック料理。もちろん、エスニック風である。そもそも、どこの地域のエスニック料理を作れというのか。わが家の近くにインド料理の素材店があるのでインド料理にしてみようかとも思ったが、無難にタイ風にしてみた。

ナンプラーがなかったので、ナンプラーもどきを調合。それから、ハーブソースに使う米粉は市販の上新粉や米粉でもよいのですが、やはりいってから粉末にするとひと味ちがう。

 

【材料】

●マゴチ 半身程度 ●しょうが 1欠片 ●薄口しょうゆ 大さじ1 ●オイスターソース 小さじ1 ●鶏ガラスープのもと(粒) 小さじ1
●レモン汁 小さじ1 ●オリーブオイル 適量 ●ニンニク 1片 ●砂糖 小さじ1 ●唐辛子 1本
※ハーブソースの材料はレシピを参照

 

①ハーブソースを作る。最初は米粉から。使う量は大さじ1だけだが、少ないと作りにくいので、米 半カップを10分間ほど色づくまで乾いりし、すり鉢で粉にする。すり鉢でするのが大変なら、フードプロセッサーでもOK

 

②①の米粉 大さじ1、おろしニンニク 小さじ1、小ネギみじん切り 大さじ2、パクチーみじん切り 大さじ1、唐辛子みじん切り 小さじ1、砂糖 小さじ1、水大さじ2、ナンプラー 大さじ2、たたいたピーナッツ 数粒ぶん、レモン汁 大さじ1を混ぜる

 

③ナンプラーがなかったので、薄口しょうゆ 大さじ1、オイスターソース 小さじ1、鶏ガラスープのもと(粒) 小さじ1、レモン汁 小さじ1を混ぜて、なんちゃってナンプラーを作ってみた。しょうゆの代わりに、いしるがあればなおヨシ

 

④マゴチは、頭、ウロコ、内臓を取り、三枚におろしてから、皮は残し、腹骨と血合い骨は取り除き、三つ切りくらいのブツ切りにする。その切り身を、8%程度の塩水に数分間浸しておいたあと、軽くすすいで水分を取り除いておく

 

⑤オリーブオイルを入れたフライパンに、ニンニク 1片のみじん切りと、しょうが1片ぶんの千切りを、香りが出るまで炒めてから取り出しておく。残った油に砂糖 小さじ1を入れ、煮詰めてカラメル化させる

 

⑥⑤のフライパンに、水 40ミリリットル、ナンプラー 小さじ2、取り出しておいたニンニクとしょうがを戻して、マゴチと刻んだ唐辛子 適量を加え、フタをして8分弱めの中火で煮る。あとは、②のハーブソースと、お好みでレタスやペパーミントで盛り付ければ完成

 

親父の小言

パクチーの和名はカメムシ草だと思っていたが、最近ではコエンドロというらしいですなぁ。まったく和名っぽくないではないか。コリアンダーと同じ語源なのか。まぁ、それはともかく、今回も余った素材でもう一品。残ったマゴチの皮をはいでミンチにし、刻んだパクチーとニンニクにしょうが、さらにナンプラーとピザ用チーズを混ぜ、焦げ防止のために大葉で挟んでフライパンで焼けば、エスニック風マゴチのサンガ焼きの完成であります。

 


須藤恭介(すとう・きょうすけ)
愛称、Mr.ツリック。長年、月刊『ボート倶楽部』の筆者として活躍。釣りだけでなく、優れた料理の腕前で、釣果料理のノウハウを紹介している。

※本レシピは月刊『BoatCLUB』2024年7月号に掲載されたものです。最新号もよろしくお願いします!

 

(文=須藤恭介[Mr.ツリック] 写真=『BoatCLUB』編集部)

 



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