現在発売中の『カヌーワールド』VOL.27の巻頭は、カヤックフィッシング大特集となっておりますが、その中から「カヤックアングラーの道具立て」をピックアップ! エキスパートが釣りに出る際の道具類に焦点を当てながら、それぞれの愛艇も一緒にご紹介します。
(文・写真=西沢あつし)
中谷哲也(なかたに・てつや)さん
東海地域の蒲郡で「RAINBOW三河湾シーカヤックスクール」を営む。スクールやツアーといったソフトから、フィッシングカヤック「ロックンロールカヤックス・デスペラード」、パドル「スイングスター」の製造販売も行っている
愛艇は、自身がプロデュースしたロックンロールカヤックス・デスペラード。自分が長年ツーリングカヤックを乗ってきた経験から、「安全面を考えて船足の速い、漕ぎ味の軽いフィッシングカヤック」をコンセプトに開発されたモデルだ。日本人の標準的な体型を考慮したフォルムであり、高度な機動性を兼ね揃える
●全長:400cm ●全幅:72cm ●艇体重量:21kg ●素材:FRP
■価格:308,000円
中谷さんデザインのパドル、スウィングスターパドルシリーズはブレードが小さく、キャッチの際、大きな負荷がかからない。デッキのハッチはフラット仕様で、海上でのタックルボックスの収納・取り出しやすさを考慮したデザイン
PFDはガイド仕様のしっかりしたものを着用。センターのポケットにはタフネス仕様のスマホを収納。シートは長時間座ることになるので、バックレストはハードな仕様となっている
中谷さん愛用のGPS魚探「ホンデックス PS611CN II」。このモデルをチョイスした最大のポイントは、余計な配線がいらず、デッキにポン付けして振動子をスカッパーホールから落とすだけというシンプルさ。ホンデックス PS611CN IIはこれで十分な性能を発揮してくれる
振動子はスタンダード仕様の200kHz、水深100メートル前後まで対応なTD04を使用している。中谷さんがねらう魚は、水深40メートルくらいまでが主戦場なので十分のスペック。愛艇には、魚探のすぐ近くにスカッパーホールが開いている
取材日は、ツバス(ワカシ。ブリの若魚)が釣れたら、その後も連続してかかるようになった
その後、魚探を駆使して舐めるようにジギングを続け、ついにオオモンハタを釣り上げた。「少々型は小さいけれど、十分美味しいですよ」と中谷さん
こちらは、以前、福井県にてタイラバで釣ったマダイ×2。水深は30メートルほど
ロッドはおもにベイトとスピニングの2本を持参。取材日は「シマノ・ゲームタイプLJ+シマノ・グラップラー150HG」(上)と「バイファール・マルチエフェクター+シマノ・ツインパワー4000PG」(下)
中谷さんの釣りのスタイルはジギングが基本。ルアーは大量に持っていかない。カラーもそれほどこだわらず、どうしても釣れないとき、事態打開のためにまったく違う形・大きさのジグと、キャスティングなど戦術が違うときに使用するルアーを2~3個持っていく程度だ
「実績があって今回もまた釣れる、という循環の中で、やがて同じルアーしか使わなくなって、あとはウエイト違いだけをいくつか揃えれておけば概ねオーケー、といった感じになっています」
中谷さんが携行するギア類。フィッシュクリップは、高価だが「エスタボガタックル社のボガグリップが最高」とのこと。類似品もたくさんあるが、オリジナルを買うべきと強調する。ハサミは安価なものを使い回している
※本記事は『カヌーワールド』VOL.27の巻頭特集「ごきげんカヤックフィッシング♪」からの抜粋したものです。実釣の様子はぜひ『カヌーワールド』VOL.27をご覧ください。また、バックナンバーもぜひ!
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